和製W7IUVプリアンプ2号機を作ってみた。
デジット投げ売りのNEC 2SC2952を使用したW7IUV式NFBプリアンプ、再現性確認と称してもう1個組んだ。
というか稲葉山城に持ち込んで使う用だ。(どんだけ気にいったんや)
1号機からの変更点は以下。
主要部品は変えないが、細部チューニング。
#前回1号機の部品表はこちら。
- T1 - コアはFair-Rite 5975000301のまま。バイファイラ5Tは、0.50mm UEW線に変更(計30cm弱)。0.5mmで巻いた方が、線がコアを支えられるので安定する。
- C5 - 2.2uF 50V積セラ(表面実装)。
- C6 - 47uF 16Vタンタル(表面実装)。
- 抵抗 - 今回は高周波特性を考慮し、なるべく炭素皮膜抵抗で抵抗値を選別した*1。R4 6.8、R5 12ΩとW7IUV Preamp Revision 6の推奨値に合わせた。
- 基板 - 基板のケガキ方も、2回目ともなると少しきれいになる。カッターマットの上でPカッターでガリガリ。
作って動作確認。
なるべくリード線は短く、表面実装のごとく。
テストベンチでテスト。概ね一発動作。
広帯域増幅なので当たり前だが同調回路がないため、無調整かつ再現性良好。
2号機は1号機より2-3dBほどクローズドループゲインが高い模様。石のhFEはほぼ同じぐらいだったはず。
すぐにケーシング。
今回はあくまで「プリアンプユニット」。
最短配線のごくシンプルなもの(RCA IN→アンプ→RCA OUT)とした。スルースイッチなどは設けない。*2
無線機につなぎこんでしばらく動作させる。
とても入力に素直に増幅している印象。「Sメーターアンプかよ」的なリグ内蔵プリアンプなんて使う気が失せる。
#良し悪しを評価する測定器がないのが歯がゆい。