はじめに。東芝のTA2078Pと出会う。
TA2078PというICが突然共立エレショップに出現した。
プリセットイコライザIC / TA2078P
僕このIC知らない。ちょっとググってみると、どうやら「オーディオのトーンを簡単に変えるIC」ということらしい。
モード:フラット/ロック/クラシック/ポップ
と切り替えることができるらしい。
ああなるほど、平成初期ぐらいまでは、一般向けの安価なオーディオにそういった切り替えスイッチがついていたものがあったが、こういうICで実現していたのだろうか。
データシートを見て考える。
中にはL/Rを想定してか、2回路が入っている。基本的には内部回路はOPアンプが各チャンネル1つ。単電源で動作する。
A/B(9/10pin)に電圧を加えL/Hで切り替えると、内部の抵抗を適宜オンオフして、OPアンプのフィルタをプリセットされた特性にするわけか。
なんという「ゆるファンクションIC」なのだろう。アナログにしてアナクロ!!(ほめことば)
プリセットの特性を実現する抵抗は内蔵されているから、外付け部品は2回路とも2200p/0.022u/0.068uFだけと来ている。
潔いが、もし帯域をいじりたければせいぜい変えられるのはここだけってことだね。内部回路を切り替えるマトリクスが公開されているわけではないから、回路をじりきでかいせき・・・いやかったるいい。
無線用に使えないかな。
上記プリセットだが、特にPOPが気になる。POPの緩やかなカーブは、SSB/CWの受信音声帯域のピークにドンピシャなのだ。
するともしや、アマチュア無線機器のAFアンプ前段にかませば、受信音のトーンを切り替えるアクセサリに応用できなくもないかもしれない。
そんなわけでまずは1個、先日味見に買ってきました。
(つづく)