駄目社員はむの日記

USO800 certified.

ローバンド受信用プリアンプを作る (2) 和製W7IUV preampを組んでみる。

以前からやってみようと思ていたのだが、この度パーツがそろったので組んでみた。

まずパーツをそろえる。

完全にW7IUVの指定通りにはいかないが、手持ちパーツの中から、「トロ活」「素子のデータシート」記載を参考にして選んだ。

  • Q1 - NEC製2SC2952(缶パッケージ)
  • T1 - FT50-75の相当品は千石電商で手に入る(Fair-Rite 5975000301, @130円)。 バイファイラ5T。0.2mm UEW線をねじった。*1
  • C1, C2, C3, C4, C7 - 0.1uF 50Vの積セラ。
  • C5 - 1uF 16Vタンタル*2
  • C6 - 22uF 25V電解コン。
  • 抵抗 - すべて金皮。R1 1k, R2 680, R3 3.3k, R4 5.1、R5 10Ω。
  • 基板 - 生基板をPカッターでけがいた。
    • トロイダル・コア活用百科」で「NFBアンプ・ユニット」として紹介されている8分割ランドが、実装方法として絶妙すぎたのでそのままいただいた。


肝心のトランジスタが見つかったのだ。

2SC2952は、ただいまデジットで@100円の投げ売り中。これで和製W7IUVプリアンプが組めそうだ。

左から右に、EBC。あと缶パッケージとつながってる電極も。




高周波広帯域増幅用として作られているだけあって、素晴らしい特性だ。
fT 2.5GHz、NF 3.2dB@500MHz。さらに2次/3次相互変調ひずみまでスペック化されている。ローノイズ用プリアンプにおあつらえといってもいい。
プリアンプに使うことを考えると、ローバンド用では扱う周波数が低すぎて発振しそうだがどうなることやら。


なお缶Trの放熱用に、これまたデジットで投げ売りされているヒートシンクが絶妙にフィット。

*1:W7IUV本人が明示的に「75材はOIP3値に直結する」と書いている。75材は、実質的に「指定」である。

*2:積セラもいいかもしれない。