駄目社員はむの日記

USO800 certified.

TS-440Sとの邂逅を果たす (5) IF UNITの改良(したつもり)

IF UNITの電解コンデンサなど、更に交換。

主に、受信側のAFの通り道の電解コンデンサはなるべく新品と交換。


受信音改善:SSB復調まわり

ダイオードDBMはバランス崩すとえらいことになりかねないので触らなかった。しかし、30年物の1N60が嫌な色をしていた。DBM出口付近の電解は交換。

  • C52 4.7uF (そのまま)
  • C53 47uF(そのまま)

受信音改善:AM復調まわり

検波ダイオードはバランスとか考慮する必要ないので、ボロい1N60をSBDであるMA700に交換してみた。
20211002150441
検波直後のAFヘッドアンプも、電解交換。

  • D30 1N60→MA700
  • C57 10uF (そのまま)
  • C58 1uF (そのまま)
  • C59 4.7uF (そのまま)


ノッチフィルターの改良の記事がある。

Kenwood TS-440S (TS 440 S TS440S) mods reviews software and diagrams
AFノッチフィルターを採用したTS-440S。その効きはお世辞にもよくない。
製造中に改善が施されており、IF UNITの

  • R86 82k→120k
  • R226 330→390

の変更を行うことで特性が改善するとのこと。

だが、僕が入手した個体が後期型だからなのかどうか、既に抵抗は右の方の値だった(それが加わってこの程度なのかよと)。
CWF入れた状態では、それなりに効くっちゃ効くけどね。使い方のコツは、ツマミを10-12時方向の辺りでゆっくり動かすこと。*1



440に採用された(あんまし効かない)AFノッチはBi-Quad Active Filter、あるいはstate-variable filter(状態変数型フィルタ)と呼ばれるものだと思う。

それに対し、R-5000で採用されたAFノッチは、よりシンプルな回路だ。しかし、実用的にはこの回路の方が無難に効く。その後も、IFノッチが採用できないエントリーモデルTS-450/690ではR-5000同様の回路が組みこまれている。
2回路入りOPアンプ1個で、オーディオピークフィルタとしてもなかなか効果的なので、自作の参考にも良い回路。2段化すればなお効果がよい。


どうでもいいがPerfumeの中で、のっちがドストレートスキーだ。

*1:IF notchの様な受信音の急激な変化は期待してはいけない。