駄目社員はむの日記

USO800 certified.

IC-731 3号機? メンテナンスはじめ。

故あって、半分ジャンクなIC-731がうちに来てしまった。
お気に入りのリグなのだが、何台もあってもなぁ(嬉)

なんとなく受信動作はしている。いろいろ気になることはあるけどね。

ホテルジッカにて拾ってきたパーツ

を使ってぷちアップグレード済み。

  • オプションのCWフィルタ―を実装。FL-32Aを挿した。
  • あと、エレキーユニットIC-EX243もかっぱらって来て実装。

問題は、経年劣化してるところをどこまで直すかだな。
音がこもってたり、電源を入れた時に嫌なニオイがする気もするのだ。

とりあえず、リキャップ。



Recap(コンデンサの取り替え)は、無線機メンテナンスの基本だ。一つには、容量抜けを起こした電解コンデンサの交換。あとはタンタルコンデンサ電解コンデンサ化も。

  • 電解コンデンサの劣化は、動作が不安定・音がおかしい程度ですみ、漏れや爆発(電解液の機器内飛散と周辺腐食)さえしなければえらいことにならない。
  • 一方、劣化したタンタルコンデンサは煙を出したり爆発してぶっ壊れる。それは別にいいが(いや精神衛生上よくないが)、壊れるときショートを起こす。タンタルコンは電源ラインに多用されるのだが、壊れて電源を直接短絡されたりすると、機器内のあちこちを盛大に道連れにして壊すことにもなる。

とりあえず、タンタルコンデンサはクリティカル。

なので、タンタルが実装されているユニットのメンテを最優先。

IC-731の主要基板はMAIN UNIT・PL UNIT、PA UNITの三つ。
確認した所、MAIN UNITのみに電源ライン中心にタンタルコンが実装されているそうな。
MAIN UNITのコンデンサいろいろ交換することにした。他基板にはタンタルコンが実装されていない様なので(詳細確認未了)、後回し。

タンタルコンデンサの交換

可能な限り同じ容量の電解コンデンサに変えておく。

そうだ、その青い貴様だ!

  • C212 (3.3u/16V)→3.3u電解に交換
  • C273(22uF/10V)。サービスマニュアルにはタンタルとの記載なし→22u電解に交換
  • C281 (10u/16V)。回路図上はセラコン0.047だが裏に貼ってあって部品面にはタンタルが追加→10u電解に交換
  • C300(0,47u/35V)→1u電解に交換
  • C312 (0.47u/35V)→1u電解に交換
  • C313(1u/35V)→1u電解に交換
  • C331 (10u/16V)→10u電解に交換
  • 基板裏面、電源ラインに回路図に記載のない0.47u/35Vタンタルが付いていた。基板裏面のギャップは狭く、小型電解ではない貼り付けられなさそう→ひとまず10u/16Vの超小型電解を見つけてきてはっつけておく。
  • C361回路図上は電源ラインに使われ、タンタルのはずが実装されていなかった。→ナシのままにしておこう。

電源まわり、オーディオアンプ周辺の電解も交換。

  • AFアンプ周辺:C279 (4.7u)、C284 (47u)、C285 (220u)、C287(470u)、C338 (1000u)、
  • 8V系電源ライン:C314(220u)

を新品に交換。



これでいきなりサドンデスという悲しいシナリオはフラグ回避できた。