駄目社員はむの日記

USO800 certified.

KENWOODの100W機用20A電源の話。

  • PS-31はTS-850S/790世代向け純正で、中級機のラインアップに色・サイズあわせているため、シャーシサイズが下二つより一回り大きい(色:黒)。
  • PS-32はTS-440S世代(色:シルバー)。
  • PS-33はTS-450S/690S世代(色:黒)。

回路図はネットで出回ってるが、PS-31/32/33は基本中身同じらしいですね*1
ちなみにヘビーデューティ版電源はそれぞれPS-52/PS-51/PS-53です。回路定数が少し違うのと、クーリングファンが強力でヒートシンクがでかいんだっけ?*2

たまたま自宅にそのうち2台揃ったので、比較。

PS-31はこちら。

で、PS-32はこれ。

噂通り、大体同じですね。基板とかも同じ。

シャーシサイズ・色以外の違いは以下。

  • そもそもシャーシを止めるネジが違う。PS-31で3mm皿ネジっぽいのに対し、PS-32は3mmバインドネジ。
  • トランス上部の固定方法。PS-31は3mm皿ネジ4本、PS-32は4mmバインドネジ2本で固定。
  • 平滑のブロックコンデンサ。PS-31は大容量x1本(25V47000uF)、PS-32は小容量x2本(25V22000uFx2)。

というわけで、基本的には同じだと思っていいはず。
PS-430+PS-30〜PS-33はいずれもパワトラとして2N5885を採用しているので、メンテするならストック持っておいた方がいいですよ。

*1:もっというとその前のPS-430も定数・素子が多少違うだけでほぼ同じです。ケンウッドの13.8V 20Aリニアレギュレータ電源回路は、ほぼPS-430で完成しちゃったのでしょう。更に旧いPS-30は回路だいぶ違います。PS-60からはスイッチング電源に代わってます。

*2:TS-450/690と850/790は90年代同時期に発売されてました。なのでPS-31/52と33/53は併売されてました。Kenwoodは100W用純正電源を4つもラインアップしてた時期があるのですな。