駄目社員はむの日記

USO800 certified.

某無線機を数年ぶりに電源投入。

直後、白煙が上がり電源断。すっぱ苦いニオイが漂う。
これは・・・電源まわりのタンタルコンのショートモード焼損。
煙の位置からして、たぶん、手を入れにくい電源ユニット付近かファイナルユニット付近からの煙だ。

古典的なタンタルコンデンサー(いわゆるディップタンタル)は

コンデンサー素子本体をエポキシ樹脂にディップ(どぶ漬け)することにより包埋したものだ。だから、焼損と共にエポキシ樹脂が焦げた白煙と嫌ぁなにおいがする。
#エポキシ封止した半導体が死ぬ時も、似たニオイがします。
更には、このコンデンサは電源部に使われることが多いにもかかわらず、壊れるときにはショートモードで死ぬことで知られる。焼損と共にいきなり電源の短絡が発生し、あちこちに影響を及ぼしかねない。こういう時には即座に電源供給を落とすが吉。

で、その無線機のサービスマニュアルを落としてきて

読むと、案の定ファイナルユニットはタンタルコンだらけ。わーやっぱりなー


これは、修理するために時間も予算も必要そう。その割に得るものは少ない。多分修理し終わったらそのままになる。うーん、寝かせておこうかな(汗
教訓:古い無線機やパソコンに電源を入れる前には、ディップタンタルを交換した方がいい。