はじめに。
以前、HP200LXを古いRaspberry Piにつないで端末にでも・・・という与太記事を書いたが、実用性はボチボチで、結局あまり使わないのだった。
ご参考:
オンボロRaspberry Piと古のHP200LXで、インターネッツ(1) - 駄目社員はむの日記
オンボロRaspberry Piと古のHP200LXで、インターネッツ(2) - 駄目社員はむの日記
この前のお盆に、実家でMC218という端末を再発見した。
- 日本ではあまり知られていないが、ERICSSONのSymbian EPOC OS OEM機で、ドイツ語版。中身はほぼほぼPsion series 5mxである。たぶん欧州駐在時代、無線のジャンク交換イベントで二束三文でゲットしたものだろう。
- 数年に一度実家で発見されるのだが、この際持ってきちゃった。
- しかもこの度は幸運なことに「PSION専用シリアルケーブルらしきもの」までも、まとめて発掘されてしまったのである。これはナイス。古いコンピュータにおいては、特殊コネクタ形状のケーブルほど始末に負えないものもないのだが、もしもこの「それらしいケーブル」が使えるなら、面白いのでははないか?
- イギリスメーカーPSIONの「PSION 5mx」は、いろいろすてきだ。HP200LXよりはいくらか高解像度*1な端末であり、またクロックは発売当時驚きの36MHzで、動作もキビキビ。フォントもきれい。雨後の筍の様に市場にあふれていたPDAにあって、PSIONはそういう上質さを売りにするハードとソフトだったのだ。
- てな訳で、MC218がもしも「headlessなラズパイ」につながれば、ターミナル作業に絶妙ではなかろうか!
・・・これは天啓に違いない。
しかし神様は啓示をくださるだけだ。懇切丁寧にアプローチまで教えてはくれない(〇ダヤの神ぐらいには不親切だ)。
ならば、どうにか端末になるまでがんばってみよう。
ラズパイ側は、RS232Cボードが載ったのをそのまま使う。
詳細は過去記事に記載あるが、Raspberry Pi v1.2にSeeed StudioのRS232Cドーターボードを挿してある。
設定を変えていないので、きっとシリアルログインできる状態にあり、/dev/serial0を9600bpsでたたけばいいはずだ。
Raspberry Pi RS232 Board v1.0: 開発ツール・ボード 秋月電子通商-電子部品・ネット通販
問題は、MC218とラズパイがつながるか、だ。
(ドイツ語は少しわかるけど)ちゃんと設定できるか、以前に、くだんの発掘されたRS232Cケーブルがマトモかどうか。
S5MX_RS232_LINK Psion Series S5mx RS232 link cable。
たぶんこれだが、似て非なる他端末用の可能性だってある、運良くPsion用だったとして、ストレートかクロスかもわからない。もし断線や接栓破損をおこしてたらなかなか厄介だ。
(つづく)
