先日、秋月の通販でラズパイ用のRS-232Cボードが投げ売りされていた。
RaspberryPi RS232 Board v1.0: マイコン関連 秋月電子通商-電子部品・ネット通販
ムム、600円だ。元値の1200円を出す気にはあまりなれないけど、まあ600円ならな・・・
#11/1追記:秋月では一時期お安く在庫処分してくれていたのですが、1200円に戻ってました。残念。
Raspberry Pi RS232 Board v1.0 - Seeed Wiki
このボード、ラズパイなどのサードパーティハードウェアをいろいろ企画してるSeeed Studioが出している。ラズパイのGPIOヘッダーの子亀にすることで、ラズパイに232Cが装備される。信号はGPIO 14(UART TX)/GPIO 15 (UART RX)から拾うようだ。
かつてシリアル通信を担ったレガシーデバイス「RS-232C」は、数百bps~数十kbps程度の転送のために、どかどかと±12Vをスイングさせるという、現代的にみるとかなり豪快な代物ではある。低速でも確実につながるシリアル通信は現代にいたるまで命脈を保ってはいるが、3.3V TTL(か5V) の3線UARTで通信するのがイマドキだ。
というわけで件のボード、一見今更感あるけれど、生の9pin RS-232Cをラズパイから吐けるというのはちょっと魅力だ。旧い機器とつなぐときは特に。
一方、Raspberry PiをHP200LXとつなぐという検討をされた方はおられるらしく
わりと普通に使えているようだ。
ご参考:シリアルケーブルでHP200LXとRaspberry Piを接続: こばこのひみつ
うちにもなんとか動作品の200LXがあるけど、Headless状態で使うラズパイのシリアルコンソールになってくれるだろうか?
出来ればケーブルとかをちょん切らずに。
HP200LXのシリアル端子は特殊だ。
Com1ポートとして、謎の10ピン端子がでている。
昔は、標準オプションであるHP F1015A(RS232C-HP200LXポート)というケーブル(クロスケーブルになってます)で母艦PCとつないでデータ転送したものじゃよ、ふぉっふぉっふぉ。
さらにモデムなどにつなぐためのクロス・ジェンダーチェンジャーなどが入ったHP謹製の変換コネクタ集Adapter Kit (HP F1023A)なんてのも用意されていた。
なおこのHP200LXのシリアルポート、変なコネクタ規格に見えてそうでもない。
よく見ると2x5 (2列x5ピン)なヘッダーピンそのものだ。純正品が滅んでも汎用品のピンソケットを買ってきて加工すれば何とかなるのだ。
さすがはヒューレットパッカードさま、心が広くていらっしゃる!
(つづく)