弊前線基地に来たTS-440Sだったが
ちょっと使われておらずかわいそうな状況だった。
ところが、腐海を漁っていたら、NEC社製のDIPパッケージなD8251AFC(=uPD8251AFC)が発見されたのである。8251AというインターフェースICだ。いつどこから、いやそもそも、どうして買ったし。*1
#なあ若者たちよ、CMOSの前にNMOSなデジタルICがあったって知ってるか?
ともあれ、これはTS-440SをPCにつないで制御せよとの明々白々な天啓である!(そうかな)
IC-10という純正インターフェイスICキット。
KENWOOD TS-440SとR-5000(受信機)は発売当時、シリアルでPCとつなごうとする奇特な人向けに、「インターフェイスキット」IC-10として、2個のICのセットがメーカーより提供されていたらしいのだ。IC54=uPD8251AC相当品、IC55=TC4040BP相当品だ。
どうやら当時、IC-10に加えてIF-232Cというユニット(おそらく5V TTL - RS-232Cのレベルコンバータ?)も売っていたことも知った。
マニュアルに実装方法が書いてあるが、なんてことはない、上記相当品をソケットに挿せばいいだけのことだ。期せずして8251Aが見つかった勢いで、喜び勇んで4040をデジットで買ってきたことは言うまでもない。
もしリグ側が5V TTLなら、USBシリアルとか使えば容易につながりそうだな。
とりあえず、井上喜久子さんの涙を誘うジャズナンバー「とりあつかい説明書」を聞きながら作業してくれたまえ。
とりあつかい説明書 - YouTube
開腹作業。
フロントパネルを筐体からひっぺがし、シールドのねじを緩める。すると、インターフェース周りの石が実装された基板がむき出しになる。
実装して筐体そっ閉じ。
これで、長年活用されこなかったTS-440SのACC 1端子(DIN端子 6pin)が、「シリアル通信コネクタ」になったはずだ。
*1:μPD8251、若松通商とかにはわずかに残っているようだ:株式会社若松通商 / 全商品