駄目社員はむの日記

USO800 certified.

移動運用用の同軸スリーブダイポールを考えてみる。(3)

実践編:では張ってみます。

さて、問題はそれが使い物になりそうなのか。
ひとまず、竿を斜めに固定し、低地上高の逆V的なconfigurationで張ってみた。
釣竿は「G万能竿 剛 6.3m」。安価なグラスファイバー竿の定番ですな。



アンテナ末端は逆L的に細ロープで引っ張り、>20m長の電線を展開。

チョーク部はを竿の基部にくくりつけた。



同軸と単線のつなぎ目(普通のダイポールの給電部分に相当)は想定よりかなり低い地上高に。
逆V的な形状を目指してかなり竿を傾斜させたのだけど、過度な傾斜とはしない方がよさそうだ。

肝心のSWRは?

現地にてRF Analyst RF-1で測定。

低地上高、かつ単線部分を長めにしといたので想定通りだが、6MHzあたりでSWRが下がった。


インピーダンス43Ω。ちなみに3倍の18M付近でもSWRが下がる。
ということは、ローバンドでもダイポール動作してくれてるみたいではありますな。ラジアル不要のアンテナが竿1本で立ってくれるのはいいスタート。


どうでもいいが、グラフィカル表なのアンテナアナライザさにすっかりスポイルさせられたせいか、数字だけが表示されるアナクロなアナライザの不便なこと・・・

Proof of Concept完了。残りToDo。

  • 最優先事項:まずは単線を切って、SWR最適化を完了する。
  • 保護・強化:フェライトチョーク部は防水不要。とはいえ保護のために小さなケースに入れておきたい。同軸⇔単線の接合部も、長さがフィックスしたら強化したい。
  • 耐入力:50W入れて問題があるか確認したい。ひとまずは5W QRP用でいいけれど、50Wで使えるなら使いどころが増える。
  • アンテナ形状・周辺環境影響:ことなる移動先(周辺環境)、ダイポールの張り方(逆V・ベントダイポール)を試し、どれくらい特性影響あるか確認必要。

はやくフィールドで試してみたいね。

追記。


ダイソーなタッパのパチもん、奇しくもバッチリよ。