今回、うちの891を持ち込んだ。AGE氏は857をお持ち。そんなわけで比較してみた。
- だいたいサイズは同じ。891は奥行きが少し小さいようだ。
- 857に比べると891はボタンが大幅に減ったが、どっちが使いやすいのかは不明。僕自身は891のオペレーションにすっかり慣れてしまっているため、比較にならない。891は言うまでもなくディスプレーの表示部が大きく、視認性は良い。
あとは、聴き比べて聞こえる・聞こえないの話であるが・・・
7MHz SSBにて、同じ周波数・同じアンテナ・それぞれの内蔵スピーカーで聴き比べてみた。
本日は折しもALL JAだが、コンディションは悪い*1上にノイズが多めで、各信号がバンド中ジージーとノイズを伴いながら聞こえる。
- ここで明確なのは、二機種の受信音のトーンの違い。
- 857の受信音は明らかにハイ上がりで歯切れがよく、受信帯域はナロー気味でモービル運用寄りなのだ。そのおかげで857は了解度と聴感的S/Nが良かった。
- 一方891はというと、デフォルトの受信帯域すこし広め、音はHiFiで穏やかめと、固定機寄りの設計なのかも。内蔵スピーカーで鳴らすのではなく、外部スピーカーやヘッドフォンをつなぎたい音。モービルに積んだ場合、走行中のノイズの中では(甲高い857に比べ)SSBを聞き取りにくいかもしれない。
- あと、IF DSPの機能を駆使しない「デフォルトの891」は、857より受信ノイズに弱いかもしれない。891の方がノイズからの信号の浮きが悪い印象。
- これはDSPとアナログの違いかRFの設計による違いなのかはよくわからない。891もDNF・NB・NOTCHを効かせると十分に信号が浮いてくるので実用上は問題にならない。
短時間だったので、主にSSBの受信だけのテストに終わったが、なかなか興味深い結果である。
#言うまでもなくCW受信はDSPを駆使した891がぶっちぎりで快適ではあったけど。
*1:だから近接どうしでQRMもなく、RF段は全く飽和しない状況