駄目社員はむの日記

USO800 certified.

はい、ということで年内のレビューは終了です。


以降のロードテストでは電波を出したいので、免許が来るのを待つとしましょう。

現段階でのFT-891の感想。

  • FT-891は操作性はお世辞にもよくはないけれど、2kg級の「軽量・省スペース・小型HF/6m機」の中ではかつてないほど受信性能がよく、混信除去機能に恵まれたリグであることは間違いないと思う。IF DSPや狭帯域ルーフィングフィルタ―など、従来機種で開発されてきた要素技術の恩恵。
  • 消費電流はDSP機だけあって受信時に常時2A近く食う(アナログ機だとそんなには食らいませんな)ので、電源にギリギリ感ある運用には向かない。発発なり商用電源なり車なり”電源が確保できた出先”での運用がベターだ。
  • SW電源(DM-330MVなど)が2kgぐらいなので、電源とリグ、ケーブルやマイクまで持ち歩いても4〜5kg程度である。これは小旅行の荷物にちょいと加えてハンドキャリー可能なレベルだ。
  • 単体ではオートアンテナチューナーが内蔵されていないので、キッチリ整合されたアンテナを現地で展開しなければならない。これはある意味”上級者向け”ともいえる。

ならどんな用途・シーンに向いたリグか?

  1. HFモービル(そりゃそうだ)
  2. 国内移動サービス(7MHzとかの移動運用にはちょうどよさそう)
  3. SOTA・フィールドデー的移動運用
  4. 出張先・旅先などからの運用
  5. DXバケーション*1
  6. 省スペース環境の設置
  7. 固定シャックのサブ機
  8. コンパクトCW機*2

こんなところだろうか。
自宅に鎮座するような通常の固定機としては、今時あのディスプレーは物足りなかろう。今時のカラー液晶でグラフィカルでバンドスコープで・・・というケレン味もない。無難にFT-991なりIC-7300なりご購入ください。
少なくとも僕なら、80年代のアナログ機の中古に今更3〜4万出すぐらいなら、こいつを新品で買って使いこなしますよ。

*1:100WでのカジュアルなDXバケーションとしてならベストだろうけど、リニア焚くのに適したリグかどうかはまだわかりかねます。

*2:実は最後の”コンパクトCW機”というのは実際僕がいちばん頻繁に使いそうな用途だったりする。パドルと無線機とアンテナだけつなげば、とっても快適なCW機となる予感。いわば「Poorman's K2」かな。