ローバンドDXのカスカスの信号を拾い上げるために、アナログ機をもっと追求しようかと思った。
しかしいまどきのDSP機がなかなかやってくれるので、追求をあきらめることにした。
ローバンドDXの受信にはぜひともほしい機能がいくつかある。
- IF帯域の連続的な可変(PBT, WIDTH, SLOPE TUNE, VBT)
- IF NOTCHフィルター
- AGCの時定数制御(OFFもね)
- オーディオピークフィルター(APF)
- 今時のノイズに対応したノイズブランカーとノイズリデューサー
- スカートの切れと群遅延特性が冴えたIFフィルター
つまりは、普及機じゃ物足りないということだ。
ちなみにアナログであれDSP処理であれ、”性能のいい”オーディオピークフィルターを内蔵した無線機って意外に少ない。ノイズフロア付近の弱いCWのトーンをノイズから浮き上がらせるAPFはぜひとも装備しておきたいところ。
あと、古いアナログ機のノイズブランカーは効果があまりないケースが多い。
じゃあなにがええの?
- かつてローバンドDXerの定番であったアナログ全盛期の超弩級最高級機が素晴らしかったとはいえ、さすがにもう30年落ちのIC-780やFT-1021でもないだろう。
- Receiver Test Dataで良いからといって、弱い信号がよく聞こえるかというとそうでもない、というのが正直なところ。
- Sherwoodのランキングは総合点ではなく、混変調に強いかどうか(Dynamic Range Narrow Spaced)のランキングだ。それはもちろん受信機の良し悪しにおいて重要なクライテリアだけど、信号が聞こえるか聞こえないかの判断材料になるかというと必ずしもそうでもない。
- FTDX5000、IC-7851などの最高級機に投資してみて、ダメならアナログ機に逆送すれば良いんじゃないかな。