駄目社員はむの日記

USO800 certified.

JST-135の受信音をなんとか直す。

経緯。

JST-135はさすがにいろいろヘタってきているが、一番気になるのは受信音に絡むホワイトノイズ。
JST-135のAFまわりをメンテ。の続き。
AFアンプまわりのメンテは完了し、次はIF AMP UNITに手を伸ばす。

ノイズがIF AMP基板を出た時点では発生しているっぽい

ことには気づいたけれど、原因究明に至らず。

  • ハンダクラックを疑ってあちこちハンダを乗せまくる→効果なし。
  • ヘタったら動作に影響しそうな電解コンデンサを交換→効果なし。

そしてICの劣化に思い至った。

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  • 劣化してるとしたら、おそらくはOPアンプを除く、SN16913P。あと、デジタルIC 4052(TC4052BP)・4066(MC14066B)あたり。
  • プローブを当てIF AMP基板の信号の流れを追ってくと、SN16913Pの復調出力では存在しなかったノイズが、4052のアナログスイッチ(アナログマルチプレクサ)を通った出力で、ノイズ混じりとなっていることを突き止めた。

え、CMOSのロジックICって故障したりする・・・のか?
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汎用ロジックIC、交換。

ひとまず4052を交換する。ついでだから、4066 x 2pcsも交換。
フル両面ではないものの、スルホール+裏面表面実装なので、部品が微妙に外しにくい。
いや、キレイに外す必要はない。ニッパーで足をブチブチヤって、はんだを流し込みながらリードの残りを落としていく。

共に、千石電商で売ってた新品の東芝セミコンのTC4052BP・TC4066BPへ。こっちはAGCまわりだけど、ついでついで。



すると・・・完全とはいえないものの、受信ノイズに絡むホワイトノイズがかなり減った。っしゃー。
いったん本プロジェクト終了としよう。

オマケ:IF FILTER UNITにフィルタ―追加。


455kHz IF用フィルタが乗っかるIF FILTERには、SSB用メカニカルフィルタ 国際電気 MF-455-10GZ、CW用500Hz クリスタルフィルタ NDK YF455DQ(JRCCFL-232同等)。
そして1スロットが開いている。

セオリー通りなら空きスロットに

455kHzのSSBクリスタルフィルタを足すところだろうけど、欧州駐在時ドイツの無線イベントでげとしてきたICOM用?セラミックフィルタユニットがあったので、そいつを実装してみた。

村田製作所のCFJ455K14が載り、たぶんクリスタルフィルタ相当にインピーダンスをそろえるためのLCを両端に設けた基板だ。



メカフィルが売りのリグに、わざわざセラフィル挿してどうすんの?なのだが、枯れ木も山の賑わいというやつだ。とりあえずSSBで帯域切替ができる設定になった。


今回入れたCFJ455K14は2.4kHz/-6dB。 MF-455-10GZは2kHz/-6dB。なのに、CFJ455K14で受信している方が、聴感的にはいくぶん狭帯域に聞こえる。SSBの受信音はよりハイ上がり。