駄目社員はむの日記

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葛城、「花は盛りに」ウォーク(1)

はじめに:今年も満開の週末がやってきた。雨だけどな!


#なのにこの風景は一体・・・

春!桜!という気分ではないが、昨年に続き桜ウォークでに行こう。

しかも今日のポイントは、雨上がりで寒くて、人があまり来なさそうなこと。
奈良ウォーカー(嘘)としては、奈良の桜を楽しむベストウォーキングルートは「葛城古道」であると確信している。今年も歩くとしよう。
今日は。歩きなれたルートなのでなるべくGPSなどという無粋なものに頼らず、記憶に従って歩く。加えて、雨上がりなので、ダート状態の山道や古道はなるべく歩かないしばりにしたい。


なおサブタイトルは「花は盛りに」とした。徒然草第137段だ。
桜は満開じゃなくてもいい。こんなどんよりの日もまたよし。なあ、ベストタイミングではない風流を愉しもうぜ?

薬水駅下車。

葛城古道は電車アクセスがイマイチだ。より正確に言うと、御所駅を始点か終点にするのはいいだろうけど、その反対側はどの電車駅にしても不便でかなり歩くことになる。
そんなわけで、これでもスタート地点に一番近いと思われる、秘境感あふれる駅に降り立った。

それにしても薬水、遠かったぜ。

この辺まで来てしまうと、地域的には紛れもなく「吉野ローカル」だ。なにしろ「吉野口駅」の次の駅である。
然れど吉野の桜、目的に非ず。オンシーズンの一般大衆へ迎合する気はない。


薬水駅|沿線さんぽ|日本のまほろば奥大和総合情報サイト「まほなび」
来年で開業100年の無人駅だったのね。
それもありがちな「弘法大師の井戸(の水が疫病を治す薬になった)」伝説の地域。ジーザスさんクラスの奇跡エピソードっすね?

スタート地点まで向かう。


曽我川とJR線をまたぎ、西へ。
森をぶち抜く舗道を歩く。どうでもいいが、春先に森林に漂う、腐った出汁のような臭いは何なのだろうか。
更に国道24号線(いわゆる下街道)を南下して、御所市鴨神(かもがみ)という地域へ。

はじまりは、風の森。

なにやら妙に風流なのに、どこか現代的な響きのする「風の森」が、本日のスタート地点である。風の森峠に由来するという。


寺の境内を上がったところに、風の森神社はあった。小ぢんまりしたほこらと、キャプション。


ご参考:志那都彦神社 | 御所市
別名「志那都彦神社」か。志那都彦(しなつひこ)だから、まんま日本神話の「風の神」ですね。

ここから、葛城古道歩きが本格的にスタートだ。

葛城の山々へと向かう。


山々、雲に今にも沈みそうだ。

第1チェックポイント「高鴨神社」。



案の定境内はほぼ無人。雨上がりで花冷えのこんな朝からここに来る人などほぼおるまい。



天文年間に再建されたという本殿は重文。人がいないと静謐な空気を湛える美しい神域。

そして桜が静かに立つ御池。


さ、ちょっち天孫降臨観てくる!
(つづく)