本日の見どころ、真言律宗、真弓山 長弓寺(ちょうきゅうじ)。
このあたりでは圧倒的な歴史をも誇るお寺だ。大和十三仏霊場のひとつ。
ちょうきゅうじ(長弓寺・長久寺)を名乗るお寺は全国に結構あるらしいが、ここがオリジナルなのかな。
シレッと書いているけど、鎌倉時代の様式をいまにとどめるという本堂は、国宝。
醸し出す優美さにしばらく心を奪われる。いわゆる「軒反り」だが、いい曲線ではないか?
寺号に「弓」を含むのは、創建のきっかけにちなんでいる、ともされる。聖武天皇の狩りに随行した高官の息子が、弓で誤ってその高官を殺めてしまって、その供養のため、ともされるが、物語が出来過ぎていてまあアレですな。や、そう簡単に父ちゃんに一撃で致命傷あたえられんだろうよ・・・絶対殺る気満々だっただろ?。とはいえ創建は、聖武天皇治世の8世紀前半ということになるのだろうか。
長弓寺薬師院|奈良県生駒市上町にある真言宗の寺院
長弓寺|奈良県観光[公式サイト] あをによし なら旅ネット|生駒市|生駒・信貴・斑鳩・葛城エリア|神社・仏閣|神社・仏閣
長弓寺 - Wikipedia
あじさいの見所として有名なこのお寺の創建については諸説がありますが、寺蔵の書物では、聖武天皇の勅願により行基が開創したとあります。
スーパーゼネコン行基氏、仕事受注しすぎ問題。
行基組は一体何次受けまで組織してたんだろ。がっぽがっぽだろ?
そういえば「聖武天皇勅願」とされる寺も、やけに多い気がする。「聖武天皇の勅願+行基により開創(開基)」という天平の正義超人タッグ強すぎる。いや官とゼネコンの癒着というべきか。
そして隣り合わせにある伊弉諾神社(いさなぎ-)。
ザッツ神仏混交である。
伊弉諾神社 (生駒市) - Wikipedia
もし聖武天皇の時代からあるとすると、全国にあるいさなぎ・いざなぎ神社の中でも結構古い方なのかも。
#山の辺の道歩いた時もいさなぎ神社がありましたな。
市をまたいで奈良市へ。
本日の最終目的地は、王龍寺(おうりゅう-)。
名前はやたら強そうだが、静かで素敵なお寺だった。奈良市内にあるのに、意外にここに来たことがある人は少ないのではないだろうか。
参道は苔むし、魅力的な静寂を愉しめる。なにこれ、すてき空間すぎじゃない?
賑やかな京都や奈良のお寺に飽き飽きな方は、ここに心を休めに来るといい。アクセスは決して良くないが、涼やかな風と共に迎え入れてくれる。
というか禅宗なのね。真言宗的なパワフルな色彩のお寺を見た後で来ると、心が安らぐ。
ご参考:王龍寺 公式ホームページ | 王龍寺は奈良にある禅宗(黄檗宗)の寺院。霊園・納骨・永代供養・樹木葬。座禅。
まとめ:このルート、たまにきてもいいかな。
だいぶ春めいてまいりました。
高山街道に、旧街道歩きの静けさは皆無だ。ただし寺社探訪の魅力は捨てがたい。
- 今日は体調不良気味だった。加えて、久しぶりの気温上昇下でのウォークで体力を削られた。
- 短いルートながら、八幡さん、長弓寺、王龍寺と、なかなか魅力的な寺社とエンカウントできるのは魅力。
- ただ、時々蛇行する「らしい」細道を除くと、富雄川沿いには旧街道の風情はなく、完全に幹線道路化(=国道168号線)しきっている。幹線道路の割に部分的に歩道は途切れるし、車通りも多い。歩いていて疲れる。
- 虫が増えてきた。寺の参道や高山城跡など、少し早しの中を歩くと、つきまとい事案発生だ。そろそろ山歩き用の顔防護ネットが必要と実感。
- あ、奈良先端科学技術大学院大学キャンパスに進入するの忘れてた!
ジャンク市にからめて、また来てもよろしくてよ?