駄目社員はむの日記

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自称古道はどれくらい「古道」だろうか? - 山背古道 (3)

JR奈良線の東西を、少し蛇行しつつ北上。

いかにも、南北をむすぶ街道だ。
木津川市の中でも、旧山城町のあたりからは道標も充実してきた。というか、かなりがんばっていると思う。
山背=やましろに違和感ある人もあろうけど、山城と書かれると納得せざるを得ない。

JR棚倉駅と湧出宮(わきでのみや)、ないしは和伎神社(わき-)。


線路に沿って歩くと棚倉駅。さらにそのトイメンに神社があった。

厳かな雰囲気を称えており、この辺り屈指の重要なお社なのは感じ取れる。
ご参考:湧出宮・和伎座天乃夫岐賣神社 木津川市山城町平尾

蟹満寺(かにまんじ)と今昔物語。


木津川市からそろそろ井手町に入りそうかなと思って歩いていると、蟹満寺という、ファサードがやたら明るいお寺にたどり着く。
カニを冠するお寺のユニークさにおどろかされるけれど、それもそのはず、「蟹の恩返し」という今昔物語のエピソードが絡むという。




ここは国宝の釈迦如来像があるとか、只者ではない。
ご参考:蟹満寺
やけに新しい本堂だなと思ったら、10年ほど前に建て替えられてたかー。

井手町(いでちょう)に入る。



山城町に続いて井手町も、立て看などで山背古道アピールをとてもがんばっている。

旧街道跡の風情をすこしたのしめる。




加えて、井手町では山道・林道(主に竹林)がすこしあり、古道気分もいくらか楽しめる。
山背古道にあって、古道歩きのベストルートはこの辺りなのかもしれない。

高神社(たか-)


わざわざ石段の前に竹杖が置いてあるということは、そういうことである。多少ハードな石段を猛ダッシュ

井手町最重要のお社はというと、きっとここなのだろう。かなり広い境内。そのあたりの地域も多賀と呼ばれており、神社内の灯籠にも「多賀」と彫られているものもある。
#万葉仮名的に、どちらでも正しい感じだったのかな。
ご参考:高神社/井手町ホームページ

城陽市に入った。午後になって晴れだした。


午後になり、陽射しが時折覗く。風はあるが少し暖かだ。


住宅地と、里山の風景すこし。

時々コースアウトなときもあるが、足元の道標は大体あるので、視野を広く歩けばだいたい迷わない。

なお砂利に設置された道標は埋まっている。地雷かよ!

違ったらサイコホラーだろ!

駅のそばに森山遺跡(縄文?)

1430長池駅通過。


駅のそばには遺跡が唐突に存在し、オープンスペースは子供の遊び場になっていた。縄文?の生活跡と思しき、不自然な段差がある。
(まだすこしつづく)