ひとしきり登りきると、橋本院。
春、桜咲き誇る境内のお庭も、今は静まり返っている。参拝者はおらずひっそり。いいお寺なのになぁ。
「橋本院」と院の名前を前面に出している。正しくは高天寺(たかまでら)橋本院である。
要は「伝・高天原」たるこの地域から頂いた名前。神・仏がほぼ隣り合わせにあり、かつて神仏習合であったことを匂わせる。
なお、ここも高野山真言宗だ。*1
ご参考:高天寺橋本院 | 御所市。行基やら鑑真やら、ビッグネームが並ぶ無駄にインパクトの強い解説だ。
第3チェックポイント「高天彦神社(たかまひこ-)」。
橋本院から少し歩くと、高天彦神社。
虚飾のない拝殿が、むしろ神秘性を醸し出す。(三輪山を御神体に戴く大神神社同様)御神体は後ろに背負う山だから、本殿はないのだとか。
「かんさびる」というフレーズを思い出さずにはいられない。
天孫降臨伝説な高天原を大フィーチャーした神社である。謎の引力に引き寄せられる。
天孫ならずとも、うっかり「のど乾いたねー」「じゃあ近いし高天SAちょっと寄ってく?」ぐらいなノリでついうっかり降りてしまいそうだよ。
この神社は、商売っ気皆無。間違っても天孫降臨グッズなどを売ったりして、俗っぽくしてはいけない。
御参考:高天彦神社 | 御所市
山すそを歩いて降り、車道の路肩をしばらく歩く。
ここらの地域名は、「高天(たかま)」だ。
「ヨーゼフの丘」というカフェテラスを一瞥し、なお進む。
キービジュアルが(知財的にセーフかどうか)気になる。加えて、白い彫像と吊られた干し柿が、スイスアルプス感?をいやが上にも醸し出す。
ん、カフェテリアじゃなくてカフェテラス?ゴッホにでもあやかりたいのか?*2近くでよく確認したわけではないのだが、テラス席が見当たらないぞ。