#あるいは、バーチカルアンテナの理想と現実の話
今回のバーチカルアンテナ実験で目指しているのは、ローバンドからミッドバンドでDX向きな低打ち上げ角+無指向性だ。
常設用とはいかないまでも、いざ必要な時にはごく短時間でバーチカルアンテナを展開出来るような、簡易で再現性あるアンテナシステムとしたい。
ひとまず、7MHzのバーチカルアンテナを組むことから実験を開始することにした、
アプローチは、逆L+エレベーテッドラジアル。
剛630(6.3m)では7MHzの1/4WLにはだいぶ長さが足りないが、古典的な逆L構成とし、エレメントの先の方を中空に浮かすことにした。
バーチカル本体のほかに剛630をもう1本用意して、エレメントの先っちょを受け取らせる。
せっかく手元に三脚があるので、エレベーテッドラジアルで実験してみた。
まずはラジアル1本。つまりL型GP状態だ。ラジアルの方向はひとまず南東、1mちょいの高さに、なるべく地面と平行に張った。
#水平線まで見おろせるロケに展開された垂直系に、恩恵があるか知らんが。
長めのエレメントからスタートし、アンテナアナライザを見ながらHOT/GNDエレメントを均等に削っていくと、大体イイカンジの所でSWRが下がった。
ああ、そういえば昔、こんな感じで電源ドラムをウェイトにしてアラキ社製三脚を立て、FPUで連続送信してたような・・・
使用感(受信のみ)
とりあえず受信側のみ試している。
- 総じてノイズレベルは多い。S2-3つ位のノイズは常時覚悟する必要がある。
- 国内の信号は総じて、八木のフロントよりS3以上落ちる上に、不感地帯が広い。
- 夜になると、VK/ZL、YBの信号は聞こえる。何故か北米方面が聞こえない。
とりあえず、それなりに受信できそうな感触だ。とはいえ我が所領ではやはり、垂直系のノイズに勝てないのか。
おまけ:ラジアル1本→3本にしてみた。
ただでさえ高いノイズレベルがさらに上がった。
性能が上がったと言っていいのかどうか。それにバンド内でノイズの多いポイントが水平系とだいぶ変わってきた。
さ、ここでエレベーテッドラジアルの本数を増やすべきか、それともグラウンドラジアルに世話になるか。
今後のToDo
ベアフット運用に用いるバーチカルアンテナとしてもう少し検討したい。
- 給電部の防水とフェライトコア入れ。
- 設置場所を変える
- ラジアルを増やす
- エレベーテッドラジアルの高さを2m位に上げる
- グラウンドラジアルに変更
- 送信側の性能は、RBNで試してみたい。