駄目社員はむの日記

USO800 certified.

釣竿バーチカルを再考してみる。(1)

再現性良いバーチカルアンテナって何だろう。

グラスファイバーの釣竿を見たら、アマチュア無線家ならワイヤーを這わせてアンテナにしたくなる。
特にバーチカルアンテナを作りたくなる。そうに違いない(病気)


とはいえ、スマートかつ再現性良くバーチカルアンテナを張るのはなかなか至難の業だ。
ド定番のグラスファイバー釣竿をうまく活用し、ハイパフォーマンスなバーチカルを再現性良く実現するための小技を考えてみたい。

定番のグラス竿といえば、「万能竿H 二代目 剛」(つよし)だろう。

釣りの世界では、カーボン竿が主流になって久しい。グラスファイバー製の竿は激減している。
カーボンを含んでいないおかげで竿に電波が乗らないグラス竿は、インシュロックなどでしばりつけるなどして電線を這わせ、アマチュア無線用の軽量なアンテナを自作するのに好適である。


「剛」はシリーズはそんな貴重なグラス竿(とうぜん中華製)であって、一番長いタイプでだと6.3mと結構長く、お値段も2000円程度とお手ごろだ。
そこで、6.3m版剛(いわゆる「剛 630」)でバーチカルアンテナをうまく作る方法を模索しよう。
ご参考:Amazon | 魚釣三昧 ロッド 万能竿H 二代目 剛 630 | 魚釣三昧 | へら・鯉竿。レビュー欄がかなりおかしい。釣竿のレビューじゃない。

バーチカルアンテナのポイントは何といっても、ラジアルだ。

ラジアルの張り方がヘボなバーチカルアンテナは、確実に動作もヘボになる。
ラジアルをなるべくキレイに、つまりは地面と平行かつ対称に繰り出すことが性能と再現性を担保する基本と思われる。
複数本のラジアルを展開するためには、給電点部分でそれらをスマートに固定する金具があった方がいいだろう。

ラジアルの固定に、テレビアンテナ用のステー金具を使えないか?

剛630の外径は、32mmΦだ。これに着目。
Φ32というのは、割と見かける太さのパイプ径なのである。特にTV用アンテナのポールとしても定番だ。


そこで、マスプロのステーロープ(支線)を止めるリング「RSG32-P」を使うことに思い至った。
ご参考:Amazon | マスプロ電工 マスト支線止め金具 31.8mm専用 RSG32-P | マスプロ電工 | アンテナ
この金具のポイントは、リングが強靭かつ耐食性ある上に、穴が8つもあいていること(他社製は6つ穴で薄っぺらいのが多い)。
となれば、四方に(さらには八方にも)正確にラジアルを引っ張るのに絶妙だ。


買ってみてわかった。この穴、6mmのネジがちょうど通るのだ。6mmの圧着端子・ナットで8本固定できる。ナイスだ。
そして亜鉛どぶ漬けメッキなので導通はあるし、腐食にも強そう*1。これはラジアル線分岐用として絶妙だったのだ。
#や、これシャックにグラウンドラジアル増やすのにも有効に使えそうだよ。

RSG32-Pを、「剛630」に取りつけてみた。


ぴったし。
32mmΦどうし、ちょうどフィットした。更に安定化させるならば、薄いラバーを巻いておけばなおよし。
バーチカルにどう仕上げていくかは、またそのうちに。
続く!

おまけ。

地上に釣竿を垂直かつ安定に立てようとするならば、安価・軽量・堅牢なソリューションは、(同じくテレビアンテナ用品を利用して)屋根馬がベストだと思う。



とりあえず、はむの手元になぜかあるアラキ社製(古の)移動用三脚に突き立っちゃったりなんかしちゃったりして。
ご参考:【Aマート】 移動式三脚 ST-460 ST-700
#これはあっという間に14MHzのフルサイズバーチカルが完成してしまいそう。
##いや、7MHzの逆Lアンテナだって作れそうかもな(妄想

*1:そりゃそうだ、TVアンテナ用なのだから