掲題のコンパクトHF機を買ってきた。
ぶっちゃけ今アマチュア無線界で人気のHF機と言えば、間違いなくIC-7300とFT-991だろう。いずれもGUIで、タッチパネルで、ケレン味も機能も満載だ。
しかし僕の欲しいのは「移動先で結構使えて、固定でもまずまずいける小型軽量HF機」だ。できれば2kgぐらいがいい。
そんなんで移動局用50W機・FT-891Mを買ってきた。
FT-891は妙に評判が無い。良いも悪いもない。
Youtubeなどにもレビューし倒したような映像も上がってないし、ブログの記事も少ない。世評がなさすぎる。
おそらくその理由は「商品の立ち位置」であり、安価な固定機ならIC-7300があるし、超小型なHF機なら先代FT-857がまだ市場にありこちらは430まで出られちゃうので魅力的だ。
それに比べると、891は明らかに”地味なリグ”である。
IF DSP搭載とはいえ、バンドはHF/6mのみで、表示はモノクロ液晶。ディスプレーのデザインも何となく野暮ったい。
一方で高周波的には、「タッチパネル+カラー液晶ディスプレーが無いこと」はノイズ上有利だ。*1
僕の用途とFT-891。
僕はたぶんモービル運用はしないし、V・Uも要らない。実際の所、最大でも7/10/14/18/21MHzの5バンドしか出ないだろう。
- 固定局で低ゲインのアンテナにつなげてカジュアルにHFにQRV
- 固定局で大型アンテナにつなげてガチでDX QSO (ベアフットだけど)
- 移動局でハンドキャリー持ち込み・担ぎ上げして出先でQRV
こんなあたりのシーン。
そこで891を、「モービル機として」ではなくて、「HF機として」どれくらい使えるかどうかをロードテストしていく所存。
*1:TS-990Sは静電タイプのタッチパネルがノイズ源になるからという理由で、敢えてクラシカルな感圧タイプを選んだとか。