(従前)大和高田市内の横大路を歩く。
高田市の大中公園(おおなか-?)では高田千本桜というイベントが行われていた。「千本桜」を題に使う際は文字数は奇数、という江戸の常識をキッチリ守っている(違
日本中で開催されるありふれた「桜まつり」イベントとはいえど、やはり風情あり素敵なものである。散り際ということもあって、天候に恵まれていても閑かなのがむしろいい。
満開と見るや大挙して押し寄せてはバカ騒ぎし、散るなりサッといなくなる。
これぞ、『ことにかたくななる人ぞ、「この枝、かの枝散りにけり。今は見所なし」などは言ふめる』。ざんねんな人々の言動ってのは、700年前も今と変わらないのだ。
葛城市へ入る。当麻寺はスルー。
いつのまにか、国道166号に入っていた。道理で道幅が広くなったと思った。
時折パッと開ける山々の風景。実に春の彩りだ。「山笑う」というフレーズが似つかわしい。
目視では、稜線がランダムに色を変えるのがわかる。僕のカメラに入ってる安物イメージセンサーには、とても表現できない。
葛城市に入ると、程なく本ルート屈指の名刹「當麻寺」宙域である。いや、でも今日は寄らない。
横大路と竹内街道の分岐点=長尾神社に着く。
式内大社にして、竹内街道・長尾街道の起終点である。虚飾ないお社、ふしぎと静かで心安らぐ神域。
ご参考:長尾神社 - Wikipedia