はじめに:今年の「桜」という祭は終わったのだ。
関西では、吉野や熊野など山深い地域は別として、今年の桜のシーズンは終わった。桜が咲くってイベント、日本人にはなぜか心躍り、気忙しくさえかんじる。不思議なものである。
話は変わるが、アマチュア無線で外国局と喋ってたら「日本人って、なんで『桜が咲いた』とやたら無線で話題にしたがるの??」と聞かれたことがある。だよなあと思った。日本国内で他に「花が咲いたこと」がニュース性を持つのはせいぜい梅の花ぐらいで、水仙や椿やクロッカスやスズランや彼岸花が咲こうとも、「咲いたんだよ!」と周囲に話したくはなるまい。
桜が咲くとは、日本人にとっての一種の祭りなのだろう。
0750 近鉄桜井駅下車。
桜井駅を降りた「いかにもな」風体の方々。9割以上は北口を出て、一様に山の辺の道へと歩みを進める。
一方同駅の南側には伊勢街道などが通っている。*1この辺りは、東西に延びる横大路のなかでも、旅人の行き交う古代の交通の要衝だったらしい。僕はここを本日のスタート地点にした。
まず第一目標は、横大路踏破。
横大路を西進。桜井市から、橿原市へ。
しばし住宅地を歩きJR線をまたぐ。もう橿原市内かな。
横大路・竹内街道ルートは表示がやたらしっかりしていて、とても歩きやすい。旧街道がかなり残っているから、直線を想像しながら歩けば、迷う余地もあまりないしね。町としてちゃんと盛り上げようとしているのがうれしい。
市境を更にまたぎ、大和高田市に入る。
住宅地かつ生活道路になってて、車がビュンビュン飛ばしていく。ちょっと疲れる。
あたりの風景が昭和。
その店構えとカラーリングの「日立チェーンストール」、昔住んでた家のそばにあったわー。
(つづく)