まいどすみません、しごともインドアもアウトドアも忙しいんです・・・
はじめに:QDXは、最近流行のトランシーバーキットだ。
QDX - Digital Transceiver
QRP Labs Digital Xcvrの略なのはさておき(いやさておかず)、デジタルモードに特化したトランシーバである。
- ハイバンドかローバンド、どちらかのバージョンで組み立てることになる。出られるバンドはローバンド版が5バンド(80/60/40/30/20m)*1、ハイバンド版が6バンド(20/17/15/12/11/10m)である。*2
- 僕は今回、ローバンドバージョンを買った。年中国内外の信号が聞こえ交信相手に事欠かないという点で、ローバンドというチョイスなのだが、昨今のハイバンドの素晴らしい伝搬状態からするとハイバンドを選ぶのも一興である。
- 運用できる電波型式は、昨今のデジタルモード流行の中心であるFT8、JT65/FT4/JS8などに加えて、古のRTTYもできるとかなんとか。CWやPSK31のようなモードには向かない構成らいい。
- おそろしくコンパクトで簡略化しまくりの回路ながら、格安PLL素子、SDR(software defined radio)、D級増幅の終段など、今時の小技大技満載である。
- 公式ページにIQ modeとはっきり書かれている。I/Qの出力が出るということは、SDR用ソフトウェアに食わせてやれば相応のSDR受信機として動作するのかもしれない。
- なによりも、価格が素晴らしい。本体69USD+筐体20USDと破格である。お気楽に試せる。もしこれが200~300USDと言われたら少し悩むだろう。*3
- 筐体の小ささたるや、ザックリたばこケースサイズだとか。
- ケースだけで20USDたけえよとの意見もあろうけど、純正ケースは買うのが吉。金属シャーシの見た目の良さもさることながら、基板にねじ穴が開いておらず、ケースにねじ止めできないため、実質必須だと思う。外観的にも、ボロボロだと萎えるだろうしね。
- USBでパソコンとつなぎ、あとACアダプタとアンテナさえつなげば、FT8などの主なデジタルモードできれいな5Wが出力される。高効率&発熱の小さなD級アンプ*4のおかげで、電源は安定化電源なんかいらなくて、12V1~2AぐらいのACアダプタで十分なのだ。
- 屋外運用のようなシーンでは、低消費電力のメリットは小さくないだろう。
- 家で使うにしても、きっと取り回しがとてもいい。同軸ケーブルの末端にQDXをぶらさげておき、パソコンへはそこからUSBケーブルを1本引っ張ってくるだけでいいはずだ。
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設計者による解析プレゼンがこちら。グダグダ上の文章読むよりわかりやすいぜ。
そんなんで今年2月半ばに思わず発注したら、約1か月で届いた。
トルコから。トルコ???まあそこはどうでもいい。
僕の入手した基板のバージョンはPCB Rev 4 、ファームウェアは1_09だったようだ。見ての通り、筐体も買った。
BitX40というキットをあまりに放置しすぎて(いわゆる積みキット)、先日組み立てたところ、流行からはるか乗り遅れてしまい情報を探すのに苦戦した(汗。今回は流行っているあいだにあそぼうではないか。
開封したら、すぐ作りたくなる。
プラモ買ってもらったらすぐ開けちゃうガキと本質的に変わらない。
組み立てマニュアルを落として読む。
ひとまずは、部品を実装する部分だけ読めばよい。
https://qrp-labs.com/images/qdx/manual_1_18d.pdf
取説は94ページにもなる力作である。内、パーツ実装にからむのは14~38ページ。
41ページ目以降は技術解説がきっちり書かれていて、組み立て後に味わいながら読めばよいようだ。
*1:といっても、日本のハムが出られるのは60mを除く4バンドだ
*2:え。11mって言ったか?
*3:QDX 4-band 5W Digi transceiver
*4:BS170 x4のpush-pull Class Dアンプ