駄目社員はむの日記

USO800 certified.

JRC JST-135をFT8用に鍛え直す(2) ACCESSORYコネクタを考える。

JST-135取説を読む。


取説p14にはリアパネルにあるACCESORYコネクタの記載がある。
この端子、まずD-SUB 25pinだ。コネクタの汎用性が素晴らしいにもほどがある。30年以上前の無線機でも、普通に端子が手に入る。*1



更にp29に、RTTY(AFSK)機器をつなぎこむ場合の結線の記載もある。


アクセサリコネクタで今回使いそうな端子は以下。

ピン アサイ コメント
1 -BK GNDに落とすと送信
3 SEL BK GNDに落とすと強制的にAM送信
7 AF IN 内部AFアンプでミキシングしスピーカー出力させるAF入力(0dBm)
8 LINE OUT1 受信のライン出力 (0dBm)、スケルチ有効
9 LINE OUT2 受信のライン出力 (0dBm)、スケルチ無効
13 MIC MUTE 5-13.8Vを加えるとMIC端子からの入力をミュート
14 13.8V 13.8V出力
16 LINE IN1 送信外部変調入力1 (0dBm)
17 LINE IN2 送信外部変調入力2 (0dBm)
18 PATCH IN フォーンパッチ用入力 (0dBm)
22 SP スピーカー出力
23 SP-E スピーカー出力用GND
5, 10, 15, 21, 25 E GND


つまりは、フロントパネルのAF VRやMIC GAINなどをすっ飛ばした入出力が可能なのだ。



送信機系統図にも「LINE IN」の記述があり、マイク用プリアンプやコンプレッサーが飛ばされている。

JST-135は元々、プロ用短波送受信機(というかマリン用)をアマチュア機に技術転用した無線機だ。*2

壊れにくいのはもちろんだが、音声の入出力が多少雑でも回り込んだりしないことに期待したい所。

  • というかPin 3とPin 7はわかりやすいように船舶用(やCB用?)な機能の名残だろう。ふつう、アマチュア無線機に外部入力して、無線機のスピーカーを鳴らす必要はなかろう。
  • Pin 22も同様である。わざわざDSUBコネクタを介して外部スピーカーをつなぎたいアマチュアもそうはおるまい。

*1:他社潰しでマニアックなコネクタが意図的に使われたりすると、後代に使おうとした人が泣きを見ることになるのだが。

*2:JRC JSB-176とRaytheon RAY-152は中身の大半が共有らしい。