駄目社員はむの日記

USO800 certified.

JRCのオートアンテナチューナーNFG-230 (2)

下調べ(2)

僕が知る限り、CQ誌やHAM Journal誌にNFG-230の紹介記事が掲載されたことはない。せいぜい、JST-135の紹介記事の中で、「OPとして屋外用オートアンテナチューナーがあるよ」と紹介されている程度だ。
同様のチューナーでも、業界のデファクトスタンダードであり雑誌でも度々紹介されているICOMのAHシリーズ(AH-2, AH-3, AH-4)とはえらいちがいだ。


唯一僕が見つけたのが、別冊CQ ham radio「アンテナのチューニング技術」(1994年9月)だ。
ご参考:[絶版2000.11.22] アンテナのチューニング技術

オート・アンテナ・チューナー“NFG-230”

おお!

僕ははたまたまこの本を持っていたので読めた。

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JRCの技術陣が8ページにわたり(pp. 129-136) 本チューナーの設計意図やマッチングアルゴリズム等解説してくださっている。内部のハード・ソフト理解に有用と思われる。
数少ない、NFG-230自体を解説した文献かもしれない。*1

ケーブルの準備。

無線機⇔NFG-230間は、制御線+同軸の2本で繋ぐ必要がある。
エスアイコムのオートチューナーと違って、制御信号を与えてパワーを入れればいいわけではないので、おそらくリグ本体が必要。
動作するリグは、民生用ではJST-135, 145, 245だけである。うちにはJST-135があるので問題ない。

  • ケーブルグランドは、制御線・同軸ケーブル共に5D2V相当の太さが想定されている。もしこいつを雨ざらしにして使うのであれば、細いケーブルの使用はさけるべき。

  • ということで同軸ケーブルは、5D2Vが無難。チューナー側はHOT/GNDそれぞれ3cm位外被を剥いで、圧着端子で末端処理。無線機側は普通にMコネ。

  • 制御線は4線+GNDの5本であり、4芯シールドのケーブルが良い。カナレのマイク用4芯では細かろう。無線機とはDSUB 9pinオスで接続する。チューナー側は本体内に引き込んで端子直挿しなので、反対側は半田メッキしておけばよい。
    • (NFG-230取説より) チューナー側は、端子台が左から1 Shield(GND), 2 Red(Vcc 13.8V), 3 Green(TD), 4 White(RD), 5 Black (IA, アンテナ電流センサ)

    • (JST-135取説より) リグ側DSUB 9pinは、1/8/9 Shield/E(GND), 2 White(ETD), 3 Green(ERD), 4 Black(IA), 6/7 Red(VCC)


これでひと通りリグとチューナーがつながった。

*1:転載したいがそういうわけにもいくまい。図書館や古本で読んでみて下され。