興味深いもんだから、まだ藤原京の周辺を歩いている。
しまった、この周辺だけで何日でも過ごせそうだよ・・・
大和三山とは、畝傍山(うねびやま)・耳成山(みみなしやま)・そして香具山(かぐやま、香久山とも)だ。
それぞれは200mにも満たない山なのだが、藤原宮跡に立ってみると三つの山に囲まれるふんいきが、なかなか印象的だ。
その中でも歌に多く詠まれ、なぜか妙に愛された山こそが「天の香久山」である。
持統天皇の作とされる「春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣ほしたり 天の香具山」がその代表ですわな・・・無教養なワシかて知っとる!
「はるす」の3字決まりじゃろ?←かるたマンガに毒されすぎ
天岩戸は本当にあったんだ!(ぼうよみ)
天の香久山の裏側に下山すると、「天岩戸神社」がある。名前通りである。
ここがあの女のハウスね・・・じゃなかった、ここが天岩戸という伝承だという。*1
バックヤードの竹林には謎の岩を祀っている。これが岩戸とな?言やぁいいってもんじゃねえぞ?
天の岩戸も遠きにありて思うものと思っていたら、割と近所にあったのだ。シラナカタヨー!(ぼうよみ)
さて、ここからは一路南下である。明日香村に入る。
田んぼのあぜ道を散策道に整備した舗道を歩く。と、知らぬ間に橿原市と明日香村の境界をまたいでいたようだ。
途中、遺跡や寺跡などもちょくちょくすれ違う。
あまりに多すぎて、だんだん遺跡の扱いが雑になる自分がいる。
第二チェックポイント「伝・飛鳥板蓋宮跡」(あすかいたぶきのみや-)。
あぜ道に面しつつも、やたら目立つ場所こそが「飛鳥宮跡」とされる区域だ。
スケールと精緻さが、そこらの遺跡とは一味違う。
なお、飛鳥板蓋宮は乙巳の変(=勝者視点でいうところの「大化の改新」)の血なまぐさい舞台であるらしい。
ご参考:飛鳥宮跡(伝飛鳥板蓋宮跡) | 明日香村観光ポータルサイト | 旅する明日香ネット
いやいや、やけに見どころ多いルートだな・・・そうこうしているうちに、石舞台古墳中域へと差し掛かる。
僕は古代ロマンで戯れているばかりで、芋峠はまだまだ先だ。(つづく)