駄目社員はむの日記

USO800 certified.

橿原市大満足コース (2) 香具山・神武天皇陵・橿考研

第4チェックポイント:香久山。


前回に続いて香具山に登る。

よく整備されたライトな低山であり、12時半には香久山山頂に達す。



藤原京をはさんでトイメン側にある畝傍山が良く見える。そちらを目指して歩くのだ。

畝傍山へと西進!


している途中、


朱雀大路跡の道標を見かけたり。おお・・・てことはここで藤原京は東西に分かれるのね?
そして藤原京の西側へと至る。



・・・む、なんだと?

神武天皇綏靖天皇のダブルみささぎ。

この界隈には何の因果か、伝説的な天皇の陵墓がある。
彼らの実在を信じている人など、日本の全人口のいいとこ100ppb程度だろう。検出限界ギリギリだ。野暮なこと言うな。そんなの些細なことだろう。「物語」「伝説」は、ニンゲンの生活にひつようなのだ。ファンタジー好きだろ?




第2代綏靖天皇





そしてなにより、初代神武天皇の御陵が並んでいる。
神武天皇陵は「森が丸々」という、アホみたいなスケールの御陵だった。そしてゴージャスなつくり。
ご参考:https://www.city.kashihara.nara.jp/kankou/own_kankou/kankou/spot/jinmu.html
https://kashiharajingu.or.jp/about/history
神武天皇陵が造られたのは文久3年とある。
文久ってことは幕末も幕末。江戸はあと元治、慶応で終いである。泉重千代氏が自称してた年齢がもし正しければ、ほぼ同世代だ。歴史もヘッタクレもあったもんじゃない。

第5チェックポイント:橿原考古学研究所附属博物館


この近所を代表するアーキオロジーの博物館といえば、ここなのだろう。通称「橿考研(かしこうけん)」。開業は1940年とある。つまり藤原宮跡発掘直後位だ。こっちは奈良県立。

アドミッションフィーは大人400円。喜んで支払う。
ご参考:http://www.kashikoken.jp/museum/top.html

  • ワンフロアで奈良の先史時代から中世までイッキ見。この博物館だけのために橿原市に来ても損はない。

  • 訪れたことある古墳の埋蔵品を見かけるとうれしくなってしまう。

  • 銅鏡など古墳の埋蔵品の展示が圧巻、というか、あまりに多すぎてありがたみが薄れるぐらいだ。盗掘されたり散逸したのが多かっただろうから、今見つかってる何百倍も、埋まっていたのだろう。

  • 当日は「国宝高松塚古墳壁画発見50周年記念展」特別展示中。1970年代前半、高松塚古墳で四獣像の壁画が発掘され、その後が詳述されている。高松塚古墳の壁画発見50年なのね。


ご参考:http://www.kashikoken.jp/museum/top-koushin/tenrankai/pdf/2021.2-3%20takamatuzuka.pdf

ご覧の通り、せんとくんはなおもご存命である。
登場した当初キモいと袋叩きにされた「平城京遷都1300年キャラ」が、まさか12年も命脈を保つことになるとは、誰も思わなかっただろう。*1
(つづく)

*1:約四半世紀が経過し、BS放送開始10周年記念キャラだったとか、山川静夫アナの喋り出しが由来とか、背景が完全に忘れ去られたどーもくんの如し。