第4チェックポイント:香久山。
前回に続いて香具山に登る。
よく整備されたライトな低山であり、12時半には香久山山頂に達す。
藤原京をはさんでトイメン側にある畝傍山が良く見える。そちらを目指して歩くのだ。
神武天皇・綏靖天皇のダブルみささぎ。
この界隈には何の因果か、伝説的な天皇の陵墓がある。
彼らの実在を信じている人など、日本の全人口のいいとこ100ppb程度だろう。検出限界ギリギリだ。野暮なこと言うな。そんなの些細なことだろう。「物語」「伝説」は、ニンゲンの生活にひつようなのだ。ファンタジー好きだろ?
第2代綏靖天皇。
そしてなにより、初代神武天皇の御陵が並んでいる。
神武天皇陵は「森が丸々」という、アホみたいなスケールの御陵だった。そしてゴージャスなつくり。
ご参考:https://www.city.kashihara.nara.jp/kankou/own_kankou/kankou/spot/jinmu.html
https://kashiharajingu.or.jp/about/history
神武天皇陵が造られたのは文久3年とある。
文久ってことは幕末も幕末。江戸はあと元治、慶応で終いである。泉重千代氏が自称してた年齢がもし正しければ、ほぼ同世代だ。歴史もヘッタクレもあったもんじゃない。
第5チェックポイント:橿原考古学研究所附属博物館
この近所を代表するアーキオロジーの博物館といえば、ここなのだろう。通称「橿考研(かしこうけん)」。開業は1940年とある。つまり藤原宮跡発掘直後位だ。こっちは奈良県立。
アドミッションフィーは大人400円。喜んで支払う。
ご参考:http://www.kashikoken.jp/museum/top.html
- ワンフロアで奈良の先史時代から中世までイッキ見。この博物館だけのために橿原市に来ても損はない。
- 訪れたことある古墳の埋蔵品を見かけるとうれしくなってしまう。
- 銅鏡など古墳の埋蔵品の展示が圧巻、というか、あまりに多すぎてありがたみが薄れるぐらいだ。盗掘されたり散逸したのが多かっただろうから、今見つかってる何百倍も、埋まっていたのだろう。
ご参考:http://www.kashikoken.jp/museum/top-koushin/tenrankai/pdf/2021.2-3%20takamatuzuka.pdf
ご覧の通り、せんとくんはなおもご存命である。
登場した当初キモいと袋叩きにされた「平城京遷都1300年キャラ」が、まさか12年も命脈を保つことになるとは、誰も思わなかっただろう。*1
(つづく)