駄目社員はむの日記

USO800 certified.

その後の使いこなしと小技。

ファームウェアを1.05にアップデート。

商品情報 - FT-891/八重洲無線株式会社
3月頭に出たファームを入れる。

※主な変更点
1.FMモードでCTCSSが有効のとき、FM以外のモードに切り替えて送信したのち、再度FMモードに戻した場合にCTCSSが開かない不具合の改善を行いました。
2.外部電源をオフにした時、最新の周波数が保存されない不具合の改善を行いました。
3.その他、機能改善および最適化を行いました。

特に問題なくファームは上がったが、たいして変わらない。マイナーアップデートって感じですね。
ただ、SSBの送信モニター音が綺麗になったような??

ABCボタンにアサインする機能を再考する。

あれこれ使った結果、フロントパネルのABCボタンには「WIDTH/NOTCH/APF」の3つをアサインしている。
WIDTHはマストとして、NBはファンクションメニューでON/OFFするので十分だし、スコープはさほど有用ではないことを考えると、NOTCHとAPFで混信除去を強化するのが得策とみた。
CW中心に使う際には、BボタンにSPEED(エレキーのスピード調整)を上書きすることもある。

スプリットQSOにはTX CLARが便利。

891は本格的なスプリットQSOにきっちり対応する。
が、イージーオペレーションを指向したこの小さなリグで、スプリットを丁寧に設定したりするのはかったるい。
簡易な方法として、CLAR(クラリファイア)を送信クラリファイアとして使う(送信周波数をずらしてスプリット運用の局をおっかける)のが便利。CLAR SELECTをTXに設定*1し、MULTIツマミで送信周波数を調整可能。


TX CLARによるスプリットは、VFO A/Bを用いた正規のスプリット操作(SPL)より簡単で快適なのだが、送信周波数を一時的に受信する便利な「TXW」機能*2は使うことができない。
#使えるようにしてくれてもいいとは思うのだが。

好みの受信音を調整。

SSBとCWの受信時過度にAF帯域を無駄に広げてあると、シャカシャカゴーゴーと聴感的混信も増えノイズを多めに聞くこととなり、耳が疲れる。
なので、内蔵DSPオーディオフィルタでAF帯域を調整してみた。AFはハイ・ロー両方のカットオフを設定することでから帯域を狭められる。キレ良好。


参考まで、僕の聞きやすいと感じた帯域設定は下記。

  • CW: 450-900Hz 18dB/oct
  • SSB: 100-2500Hz 6dB/oct

都市型ノイズと戦ってみる。

最近はFT-891をノイジーな都市部で使っている。都市型ノイズがやかましい当地では、内蔵のIF DSPがいろいろ助けてくれている。

  1. NBの利用→ONにする(2ぐらい)と、信号への影響小さいままにパチパチチリチリノイズ落とせる。ONしっぱなしでもいいかもしれない。NB WIDTH 3msec, NB REJECTION 30dBぐらいがいいみたい。
  2. 都市型ノイズ除去にIF NOTCHが有用なシーンがあることを実感。IF NOTCH WIDTHをWIDEに設定しておき、(うちの環境では)1500Hz(だが環境によって要調整)を落とすとノイズを選択的に減衰させられ、信号が浮いてくることがある。
  3. DNRもそれなりに効果がある。常に”了解度がはっきりアップする!”とは行かないが、十分強い信号に対してノイズが絡む際に聞きやすさが向上する。
  4. 同様にCONTOURを使えるのではといろいろ試したが、こちらはあまり使いこなせていない。

*1:QRHを起こすリグがほぼ無い現代、受信でクラリファイアを使う場面はほぼないに等しいので、TXに設定しちゃってもほぼ実害ない。

*2:KENWOODにおける「TF-SET」に相当