駄目社員はむの日記

USO800 certified.

ハーフデルタループアンテナ・・・って何だい?

わが拠点において、タワードライブアンテナもどきが全く用をなさないことはよく分かった。
それを再利用してなにをしよう、と思ったのだが、そういえばこれって、タワートップ→タワー経由でアースに落ちているエレメントなのである。
ということは、このエレメントに給電してGND側をアースに落としたら、「ハーフ・ループ」ないしは「グラウンデッド・ループ」と呼ばれるアンテナができるのではなかろうか?と思いついた。

ハーフループアンテナとは

古の人が思いついた

ループアンテナを接地すれば、鏡像できるから長さ半分ですんじゃうじゃん!これはナイス!

という脳内お花畑なコンセプトのアンテナ。だがそれってそんなに上手く行くものだろうか?
参考:Grounded Loop Antenna80M Grounded Half Loop
これって見方によっては、アンテナの末端をGNDに落とした逆L型アンテナ(マルコーニアンテナ)と見ることもできるね。

早速やってみた。


期せずしてデルタループ状になったから、グラウンデッド・ハーフ・デルタ・ループ(grounded half delta loop)といったところだろうか?
#ひとまずGDLとよんでおこう。
HOTエレメントは20mのワイヤー+20mのタワーで40m余りはあるはず。となると、うまくいけば三半位でも使えるかもしれんね。


エレメント長が適当であり、SWRはよい訳がない。なのでSWRは初めから測らないし、送信ももちろんしない。
#チューニングや送信の可否はあとで考えよう。

まずは受信だ。GDLで7MHzを聞く。

昼間。まだDXの時間ではないため、国内QSOで検討。うちの八木とGDLを比較。

  • ノイジー。ノイズがS3つぐらいは常時振れる。
    • これは、アンテナが垂直偏波状に働いていることを示唆。
    • そういえば、通常の1波長デルタループも底角給電は垂直成分が水平成分より多い。
  • フェージングの感触が八木とだいぶ異なる。これも偏波面の違いなのかもしれない。強度の上がり下がりが八木とGDLでちょうど反対になる局もあった。
  • エリアごとの聴こえ方が八木とは違う。以前試したVPDLの伝搬の感触とも違う聴こえ方かも。
    • 0・1・7エリア(近場)は妙に良く聞こえる。八木で完全にスキップしている近場がGDLだと強く入感。どういうことなんだ?NVISじゃないよね?
    • 一方、長距離(3, 4, 5, 6, 8エリア)は八木のフロントはおろかサイドにも勝てない模様。もともと強力な信号なら多少弱くても入感することが多いが、八木でばっちり受かる6や8の局がGDLでは完全に聞こえないことがあった。これってまさかの超低打ち上げ角で国内大スキップとか?(多分違

ううむ、いったいどんな動作しているんだろう。

打ち上げ角は低いのか?実際DXは聞こえるのか?国内の聴こえ方の理由づけは?・・・疑問は尽きない。
しかし少なくともファーストインプレッションは、少々の期待を抱かせるものだった。検証を継続してみたい。
#案外、1.9MHzの国内送信アンテナ程度になら使えたりしてね?