駄目社員はむの日記

USO800 certified.

N4ジジイ。

  • N4GG arrayというアンテナを知る。The N4GG Array垂直偏波で、低打ち上げ角と少々の利得を提供するという。
  • アレーというからにはさぞかし”カーテン然とした”みてくれなのだろうと思ってたが、実物はなんてことはない、「両端を1/4波長ずつ折り曲げた3/2波長ダイポール(水平部分1波長)」だった。
  • シューボックスアンテナでもそうだが、要は水平部分はお飾り*1の、実質バーチカルアレーなのである。シューボックスの40m動作は、水平部1/2波長(のオフセンターフェッド)+両端1/4波長であるが。

  • N4GG arrayが要求する「水平部1λ」は、余程の田舎でもない限り、ローバンドではさすがにでか過ぎだろう。
  • (シューボックスを試したことある)僕の見立てでは、DXでの実力はいいとこ「バーチカル前後クラス」と推測される。過度な期待は禁物。とはいえ少なくとも、接地せずに垂直偏波と低打ち上げ角を愉しめるメリットはあるはず。
    • だから、「八木を上げるつもりがないけど出てみようかな」的なミッド〜ハイバンド用ワイヤーアンテナとして張ってみたら、なかなか実戦的だったりするかもね。

余談:N4GGをちょっといじると違うアンテナになる。


ON9CVDの変形ダイポールは水平部21.5mで、両端から5.5mずつ2本インバーテッドVを張るという不思議ダイポールだ。7MHzと同等の長さの水平部で、3.7MHz用として働くという。
duoband met bonus
そのミソは件のインバーテッドV部分であり、T型ワイヤーエレメントによるcapacitive loadingとなっている。オマケで、垂直部のおかげで14MHzにも出られるという。


寸法を見直すと、これって14MHzでのN4GGアレーのサイズそのものである。垂直エレメントをちょいと工夫すると3.7MHzに出られるというのはなかなか素敵な話だ。
「三半/14MHz用」じゃなくてその半分の「7/28MHz用」を考えると、横幅10m余で7MHzの(コイルで無理矢理短縮してない)ダイポールが張れちゃうというのは、なかなか魅力的ではなかろうか?

*1:打ち消しあって電波が実質放射されない