バーチカルダイポールはダイポールを縦にしただけのアンテナだが、見方を変えるとバーチカルアンテナを「良好な接地を取らなければならない」呪縛から解放したような代物とも言える。
ダイポールを縦に置いただけなので、ビームはエレメントから無指向性に放出され低打ち上げ角で動作。*1
ならばそれを、スローパーアンテナのように地べたの呪縛からも解放しようとタワーのてっぺんみたいなとこに設置すれば、「高い地上高から低打ち上げ角キタコレ!」…とは上手く行かないんですな。
そんなにメリットを提供するなら
HF用バーチカルダイポールが多くのタワーに上がってていいはずだが、そんなケースは稀。理由は簡単、デメリットがメリットを上回るからだ。*2
結論を先に書くと、宙に浮いたバーチカルダイポールは「必ずしもDX向きの低打ち上げ角を提供しない」。
続く。