駄目社員はむの日記

USO800 certified.

零時過ぎ。

FT-757GXとTS-440Sで聞き比べてたり。

  • 少なくともうちのFT-757の場合、強い信号が入ってくるとたちどころに混変調をおこしかけたり、ハイバンドで感度の踏ん張りが利かなかったりする*1
    • 内蔵のプリアンプを入れると感度は上がるけれど、盛大にノイズが増えてガサガサする。メンテナンス次第で良くなったりするのかな?
  • TS-440って、お世辞にも良いところをたくさん挙げられるリグではないかもしれないが、こと受信に関しては、混んでるローバンドでサチらず、ハイバンドでもさほど感度不足にも陥らないので、致命的な問題はないリグだったとは思う。大学時代にDXコンテストで一晩中使ったが、操作性もまずまずよく、かなり使えるレベルだった*2
    • 1985〜91年の6年もカタログ落ちせず、結構持ってる人が多かった割には、随分貶されたリグではあった*3
    • 80年代のケンウッドには、最高級機(TS-940)と普及機(TS-670〜680)の中間に実戦機が存在しなかったため、440に過度のスペックをつい期待してしまっていたのだろうけれど、940とは比べるべくもなかった。可哀想なリグではある。

まあ、FT-757, TS-440をそれぞれブラッシュアップした結果が、FT-850, TS-690/450なのだろう*4

*1:1980年代のコンパクト機・普及機って、アイコム社機を除くとハイバンドの感度は全般に低かったのは確かだけど

*2:コンパクト機で逸早くオートアンテナチューナーを内蔵したり、SSB/CWフィルターを2本積めたりしたことが売りだったが、受信のBPFの分割数の多さなど、基本性能としてはかなりしっかりしてはいたのだとは思う。

*3:選択度が足りない、感度が足りない、混変調特性がなお悪い、455kHzのフィルターが入らない、送受信とも音が甲高くて硬い、IF NOTCHもWIDTH/PBTもない、などなど。混信除去に関しては明らかにFT-757, IC-731に劣っていた。近年はトリマーコンデンサの経年変化によるPLLのアンロックを起こすものが増えてきたとか。

*4:一方、同時代のコンパクト機随一の受信性能を誇りローバンドの名機と名高いIC-731には直系の後継ぎがなく、簡単操作のIC-721/726がしばらく頑張ることになってしまった。