駄目社員はむの日記

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あてのない(こともない)旅 堺編 (1) 自転車博物館編

はじめに。キミはまだ本当の堺を知らない!

堺市は150km2もあり、80万もの人口がある。南辺を除くとかなり住宅地が高密度に詰まっている。
たぶん僕は堺市民の大多数よりも百舌鳥古墳群に行ったことがあるニンゲンだと思う。しかも大鳥神社や百舌鳥八幡宮など、主要な寺社は大体行ったことある。しかし堺の魅力を味わっているとは言えないと思っている。
今日は「堺市で未コンプリートな場所」を埋め、堺マイレージを稼ごうと思うのだ。
それにしても面積150km2、つまり平均しても半径7kmの円ぐらいの市域であり、見どころは結構散らばっている。
なので、「時間・行先の制限をかけず、もしどこかでトラップされたり飽きたら終い」しばりで、気楽に歩いてみようではないか。

新金岡駅下車。

18℃、晴天。
昔の札幌の夏のようだよ。朝夕は涼しくて、昼25℃に届かず、何より湿度が低い。今日は酒飲みならビールが美味かろう。
しかし、いきなり新金岡のブックオフ・ハードオフにトラップされて時間を浪費してしまう。この店舗ではよほど売れないのか、ブルーバックスの投げ売りっぷりがすごい。
のっけからバックパックの重量激増という失態をおかす。

道なりに西方向を目指す。

暑すぎず風もある。ここちよい。


竹内街道をあるくと、やがて旧街道は府道2号に飲み込まれる。


流石懐具合がいい堺市、旧街道跡のルートには道標がしょっちゅう設けられている。

本日の第1チェックポイント「シマノ自転車博物館」。


1145着。でかっ!
ご参考:TOP | シマノ自転車博物館
堺市にヘッドクォーターをもちブランド力のある世界的に重要な企業の一つがSHIMANOであることに、誰一人異論はあるまい。
アドミッションフィー500円を払って中に入る。企業傘下のミュージアムでも、本業に関する博物館なのにおカネを取るということは、相当ガチな展示内容なのだろう。*1

1/2/4の3階層からなる。

  • 1Fがチュートリアル。入場直後、オープニングムービーを見せられる。自転車はそもそも欧州で生まれ育ち、日本には明治期に入ってきた。
    • 1817年のドライジーネ、1861年のミショー型、次いで前輪駆動のオーディナリー。ビシクレットでギアとチェーンのシステムになって両輪のサイズがそろい、空気入りタイヤも加わり実用性がアップしていく。道や都市が石畳だらけの欧州に合わせた進化だよなぁと。
    • ムービーにはDURA ACEとULTEGRAもちゃっかり登場。うれしい。
  • 2Fは歴史を深堀りするパノラマシアターを中心に、自転車の歴史と広がりを実物展示*2で学ぶことができるフロアだ。
    • レーシング自転車・ワーキング用自転車等のバリエーションが楽しい。
    • 自然史博物館に例えれば、「化石と生物多様性」がワンフロアに収まっているイメージである(何)






  • 3Fはギャラリー。吹き抜けになっており展示はない。

  • あと1フロアは4F。編年的な自転車の海外・国内・堺フィーチャーな年表、あと自転車メンテナンス工房とライブラリーもある。堺の金属加工技術の横展開で自転車産業が生み出されたのだ。

    • なお、ガチ勢向けに歴代の最高級プロ用ロードサイクルコンポーネント「DURA ACE」をイッキ見できるコーナーがある。自転車そこそこかじった僕でもよだれが出そうだ。



個別には実物や写真で見たことがあるような自転車も、博物的に展示されるとワクワク度合いが違う。ここはまさに自転車の博物館であり、シマノ紹介になることなく、ブリジストンでもモールトンでもヤマハでも、博物的に収集・展示されていて良い。
自転車好きか否かにかかわらず、500円でこんなに楽しめるところもそうはないのではないかな?


眼福でした。うむ、企業が運営する博物館としてはぴか一だ。というか、この「自転車欲しくなる衝動」はなんだろう。
(つづく)

*1:知人曰く「一企業が道楽のように設ける博物館数あれど、ここまで気合入っているところもそうはない」という。

*2:一部ごく初期の自転車を除けばレプリカはほぼ無い。すごいのひとこと。