駄目社員はむの日記

USO800 certified.

今日という日。

朝。

7時起床。良く晴れた。
昨日までは関西もガッツシ雨だったようなのだが、今日スカッと晴れた。や、雨の週末、何回連続ですか。
今日はぜったい洗濯しなければなのだ。

午前中。

定時過ぎザイタック開始。
時間がいきなり無くなってきた(自業自得)
ドキュメントワークは楽しいわけはないのだが、必要なプロセスだ。

午後。

  • 台風26号が不気味なコースを描く。ターンして台湾直撃、もしや先島諸島から本州太平洋岸に?
  • 今日は日本ではふつうの月曜だが、オイローパでは明日が終戦記念日(第一次)でお休みの国が多い。つまりは彼らのbridge dayである。
    • 当然の如く、連絡してもろくに返答がない(想定通り)

夕休み。

夜。

20時逃亡。

ねるまえのどくしょ。十字軍を学び直す。


八塚春児著「十字軍という聖戦 キリスト教世界の解放のための戦い」(2008, NHK出版)
欧州中世史のオーソリティ、八塚先生の著書。
僕らは高校世界史で十字軍を、「はじめはローマ教皇の呼びかけに答え、宗教的熱狂とともにエルサレムへと地中海を渡った。途中からだんだんおかしくなって、第4回十字軍では、ヴェネツィア商人の画策によりコンスタンティノープル誤爆して略奪、勝手に国を作った」と教わった。しかしその後の研究では「そうでもない」ことがわかってきているようなのである。

  • ×初期は宗教的な動機で異教徒からのエルサレム奪還に向かったが、後に行くにしたがって俗っぽくなった。
  • ○はじめっから俗っぽかった、というか一団の大多数はさして宗教的動機などなく、欲に塗れた集団だった。

ということである。身も蓋もない・・・

本書は約250ページからなるが

頭の90ページぐらいは、背景の説明に割かれている。そのあとようやく第1回十字軍でピッチに立つ奴らがコールされる。
その大半がとんでもない。食い扶持ないから金品領土ふんだくって一発逆転とか、体制に不満があるとか、家族の事情でやむなくとか・・・まあ救いようのない有象無象ぞろいである。宗教的熱狂もあったもんじゃない。第1回で既にこれか・・・
昔授業で習った通り、1回目だけはエルサレムを占領したとはいえ、以降も内ゲバやら裏切りやら、クソ展開が続く。
興味深いのは、最終章に「十字軍のその後」が描かれてるところだ。中世の終焉・教皇の権力低下で自然消滅し、十字軍は「過去」になっていく。


面白かった。
しかし読後、「戦国時代の成り上がり達」のようなプレイヤーの胡散臭いエネルギーにあてられ、なんだかアウトレイジシリーズを1本まるまる観たような疲労感に見舞われた。