駄目社員はむの日記

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北国街道を歩き始める (2) 北国街道歩いているつもりが

(従前)疑問と不安を抱きながら、365号線を歩く。

下調べがいい加減な自分が悪いんだけど、きっと間違えてるなぁ。ここ脇往還っぽい。
とりあえずどうにか軌道修正を掛けたいんだが、南に向かう直線的な道がないんですよ。


中部北陸自然歩道の道標はあるので、大外しはしていないと思うんだけどなぁ。

とかやってると

寄ろうと思っていた第2CPが遠くないことに気づいた。まずそっちに向かおう。

第2CP「高月 観音の里 歴史民俗資料館」。



高月駅からほど近い、少々古びた建屋に飛び込む。実は今日の目的地の一つだ。アドミッションフィー300円を払い入場。
観光名所くさい博物館名に思えるかい?ちっちっち。ここは正真正銘「ガチ観音の里」なんだぜ。
見た目「少々古びた建物」だが、内装はとてもよくメンテされている。

しかも、企画展「湖北の神と仏」が開催中だ。

ご参考:高月観音の里歴史民俗資料館 / イベント情報
湖北「長浜」近辺には山岳信仰に由来し、神仏習合を経て観音信仰が深く根付いていると言う。それも各集落にえらく歴史あるお寺がある。
うわこれどストレートな展示だ。2階層の2階、決して広くない展示スペースに湖北の各寺から一時お迎えしている観音さまほか神像・仏像が並んでいて、壮観だった。これはもっと早くきておくべきだった。

しかも、説明ビデオが秀逸。

滝田栄さんが登場する湖北お寺紀行(タイトルは「湖北の観音さま」)が、旅気分に誘う。なにこれすばらしい。
僕らの世代にとって滝田栄さんといえば、料理バンザイ!である。滝田さんのイケボは健在だ!

地元のことは、プロに訊け。

資料館で、せっかくなので郷土博物館であるここのスタッフに、恥を忍んで「北国街道に戻りたいんですが」と訊いてみる。
すると渋いおじさまが、懇切丁寧に教えてくださった。有用な情報が多数得られた。感謝。

  • まず脇往還が国道化したのが国道365号、北国街道はというと国道8号だという。JR北陸本線を渡って反対側に出なければいけなかったのかー!やっぱりやっちまったい。
  • 木之本は本来北国街道と北国脇往還のクロスロードで、現在の区画では通りが共通化して一つの広い道をなすが、かつては2つの街道に生垣?で仕切られていて、それぞれの道に向かえるよう分かりやすいルーティングになっていたらしい。
  • そして、「みーな」という湖北紹介雑誌に「北国街道をゆく」という素晴らしい特集号があり、そこに北国街道ルートの重要なところが全部書かれているという。*1 その号は欲しいがすでに売り切れているようだ。
    • 厚意でその号を読ませてくださった。国道から旧道に出たり入ったりする位置が詳説されており、必死で頭に叩き込む。


これはどうにか後日入手したい。街道好き垂涎だろ!

  • あと滋賀県教育委員会がまとめた北国街道の調査報告も見せて頂いた。これはとても重要な情報だが、図書館等でなければ閲覧できなさそうかな。

北国街道(国道8号線)に復帰する。

高月駅JR北陸本線の反対側に渡る。

おっちゃんの教えを胸に、歩き出す。
味気ない、典型的な国道に塗りつぶされた旧街道である。




以降は、しょっちゅう8号線から旧道に出たり入ったりするのだが、分かれ道が例の冊子を観ておかないとわからなかったよ。

北国街道沿いの、八朔祭り。


街道の風情を少し感じさせる住宅地を歩いていると、「献灯」の提灯。
湖北町伊豆神社のお祭りの日らしい。ああ今日(9/1)あたり、ちょうど旧暦の八朔だったか。


ローカル神社大好き。地元民がいっぱい集まっている。
8年ぶり!八朔大祭・青物神輿~長浜市湖北町速水 | STUDIOこほく
8年ぶりの開催だったそうだ。なんか遭遇出来てラッキー。
(つづく)