駄目社員はむの日記

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橿原市ミニツアー:畝傍山南東の準メジャー見所をめぐる。(2)

歴史に憩いたい人向け。



千塚古墳群の中央に位置する、歴史に憩う橿原市博物館に入る。
微妙にとんがった博物館名が、好奇心をくすぐる。その隣には、無粋なガソリンスタンド。








博物館名は多少謎だけど、藤原京と新沢千塚古墳群を大フィーチャーした、橿原市の運営する実に正調な歴史博物館だ。展示内容はあまり鯱張っておらず、歴史にライトに触れ合える要素をちりばめつつも、置かれた文物は大半が実物で、子供向けの誤魔化しなどなく、ガチである。*1


なお、今日は期せずして入館料無料の日(完全に偶然)。しかも、ライトな特別展も開催されていた。
加えて、説明員の御年輩のボランティアさんには、前回ここを訪れた時にもお目にかかったな。僕と妙に近い業界をリタイアした方っぽい。

新沢千塚古墳群公園内を歩く。



前回この辺に来た時も、公園内をうろついたな。なるべく前回と違うルートを選んで歩いた。



で、今回もやっぱり、モッコモコだ。
巨大なラズベリーか野イチゴの上を歩かされているような感覚に陥る。おそらくこの空間に来たことある人にしか、この不思議な感覚は味わえないことだろう。

道や山では味わえないランダムなアップダウンに、歩くペースを乱される。それもまた好奇心を刺激。

最後に、久米寺に寄ることにした(初訪問)。



真言宗なのかにゃ。




聖徳太子のヤンガーブラザー・来目皇子(くめのみこ)が建てたという。意地でも聖徳太子に絡めに来る辺りが、涙ぐましい努力である・・・

境内に入ってみると、どうも落ち着かない気分になる。多宝塔とかそれぞれの寺院建築はとても美しい。しかし気のせいか雑然としてて、統一感のない伽藍配置なのだ。


追記:久米寺跡/橿原市公式ホームページ
なる、移転していたのか。多宝塔は「仁和寺から移築」と書いてある。

「世の人の心まどはす事、色欲にはしかず」。

ってあれ、久米寺って久米仙人(久米の仙人)がらみじゃないのか?
「洗濯してるネーチャンの太ももに萌えて神通力を失い、お空から転落した」とかいうオチャメな逸話が残り、14世紀には徒然草にまで書かれてたってやつ。*2
境内を歩きつつ、「太ももは時代を超越し、エターナルヒャッハーだよな」との思いを新たにした。

おわり:準メジャーもまた愉し。

ということで、今回はおしまい。
何度も来そうにはない畝傍山南東側をほっつき歩いた。魅力あるところ、本当に多いぜ橿原市

*1:なお、歴史に憩う橿原市博物館アクセス/橿原市公式ホームページには、徒歩30分とシレッと書いているのが素敵。歩くの好きだろ?

*2:「物洗ふ女の脛の白きを見て、通を失ひけんは~」云々。