ええい、ARIAの新サントラは化け物か!
BGM:「「ARIA The CREPUSCOLO」「ARIA The BENEDIZIONE」オリジナルサウンドトラック quattro / Choro Club feat. Senoo」(2021, FlyingDog)
「ARIA The CREPUSCOLO」「ARIA The BENEDIZIONE」オリジナルサウンドトラック quattro
CDという媒体自体買うの久しぶりだった。ARIAのサントラは物理的に所持していたいので、CDを買わずにはいられない。
ARIAの蛇足展開には複雑な思いを抱いていたりもするのだが、結論からしてこのサントラ、買ってよかった。
以前のサントラ発売当時にも絶賛された通り、音質は素晴らしい。ピュアオーディオなシステムで再生する価値のある音だ。
まさかの、treから中13年半の「quattro」。
CDのライナーノーツにプロデューサーが述べてある通り、13年ぶりのサントラだ。
ARIA The ORIGINATION Original Soundtack treは2008年初旬。ピアノコレクションにしても2008年だ。ひゃー。
というか、届いたCDを開封した瞬間、何がquattroだったか一瞬わからなかった。treの続きだったのか。忘れちょった。
そして驚くほど、「変わりながらも変わらない」まごうかたなきARIAのサントラだった。
ほぼ全曲新曲。ARIAファンにとって感涙に咽ぶよりほかないアルバムである。
OPEDなしで27トラック、CDギリギリ73分収録のサウンドトラック。また作れてうれしいからって、ノリで曲作りすぎるにも程があるでしょ!(大絶賛)
ARIAそのものな楽曲でありつつ、コッコロとバルカローレを除くと、全曲新曲。過去3枚のアルバムからメロを借りることもしない。*1
そのそれぞれがARIAしている楽曲なのだ。期待以上の。
どこか聞いたことあるような気もするし、実際一部聞き覚えある構成・似たコード進行の曲のあるのに、どれひとつとして過去のサントラと同じメロはない。リスペクトしつつも振り返らないのだろう。
- Tr.1"ネオ・ヴェネツィアの秋"でいきなりARIAワールドに引きずり込まれる。ああ、この快い空気に包まれるのがARIAだった。
- 「あこがれ」のメロがこのサントラの軸になっており、この主題はTr.2/27のほか、Tr.5や19でも引用されている模様。
- ワルツ尽くし。特に対をなすワルツ「追憶のドルチェ」(Tr.6/9) がとても美しい。メロを取るのがバンドリンかピアノかで、世界観変えずにこんなにも佇まいが違う。
- ラストは泣かせに来る曲ばかりでズルい。特にTr.25"冬の世界"以降。お別れの挨拶なのだ。
「変わっていくから大切なもの、変わらないから大切なもの、どちらも同じくらい大切・・・」を音楽で味わう73分だった。
これは愛聴盤になる。
*1:お約束だから仕方ないのだが、マクロスシリーズがアイモと愛・おぼえていますかでひつこくウザいのと同様、ARIAはコッコロとバルカローレでウザいのである(貶してはいない)。