駄目社員はむの日記

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シベリア柳生はないから柳生の里に行ってみた - 柳生街道あるいは滝坂道(3)

大柳生(強そう)。


下山し農道を歩く。里山の風景そのものだ。天気は変わりやすく、時々霧雨に見舞われる。


残念なことに、南明寺(なんみょうじ)には入れない。

立入禁止の気持ちは十分伝わってくるけれど、カラーコーンは野暮にもほどがあるので勘弁してほしい。

里を抜けるとまた入山、その繰り返しで夜支布山口神社(やぎゅうやまぐちじんじゃ)着。



まかり間違っても、ヨシフ・ヤマグチジンジャなどとは呼ばないでほしい。そっち系な人と間違えられないよう厳重に注意だ
さて、賽銭を投げ込んで、少し在庫に不安が残るお水だけでも恵んでほしかったのだけど、コロナ対策とやらで、水はどこにも流れていなかった。
さらには神社のお手洗いも水が止められ、文字通りの手を洗うことすらできなかった。
なおこの辺りは、大柳生と呼ばれる地域らしい。
#だいやぎゅうじゃなくて、おおやぎゅうですよ。

円成寺(えんじょうじ)への長い道のり。


円成寺に向かい入山する寸前、トレランのおっちゃんにエンカウント。

「こっから円成寺、悪路できついですよ!」

とにやりと笑みを浮かべられる。マジかー。マゾの権化のようなトレイルランナーが云うってことは。

山の入り口がわかりにくい。

まずもって、貯水池から入山する入り口に標識がないのだ。
コースアウトに気付き、これはおかしいと数百メートル引き返した。
入山後も、道は整備されていないわ、倒木は倒れるに任せているわ、これは確かにキツイ。

その後も、悪路をコースアウトの恐怖と戦い続けながら一歩一歩。


円成寺少し手前で正午を迎えた。
野菜ジュースをごきゅごきゅ痛飲し、一服。

1210、円成寺に至った。

このあたりでは圧倒的な知名度の古刹だ。
だが、まだ半分近く歩くので、ゆっくり見て回ってる余裕なし。玉砂利のきれいな境内を歩いただけだった。

さっさとさいならー。

さらに柳生街道を進む。


円成寺から歩道を歩きだすと、ほどなく東海自然歩道の標識に招かれ、山に入る。



基本的には整備された山道だけど、山のお仕事各位の作業道路とあちこちで交差しており、分り難い。
コースアウト注意だ。標識がない限りは、心を鬼にしてまっすぐ進んでほしい。

円成寺から2.7km、林道に出た。



と思ったら県道だったでござる(奈良ウォークあるある)。舗道を黙々歩く。

1330峠の茶屋通過。

「リアル峠の茶屋」で、石切峠という峠の途中で現在も営業していること自体は素敵なのだが、根っこが生えてしまいそうだから、スルー。

茶屋のおっちゃんは気のいいひとなのだろう。
しかしあれこれ質問攻め・説明攻めにされるのは、黙々とひとり歩いてきて、疲れかけているこの時間帯には、どうにも煩わしい。

道が途切れた。



地獄谷・石磨仏方面通行NGだと?
#落石だか倒木だかで通れないらしい。
リルーティングするコースがどこにも表示されていない。




ならば・・・ともかく首切り地蔵、朝日観音を目指していけば、滝坂道まで出られるはずだ(読みは当たった)。
(つづく)