駄目社員はむの日記

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キミはまだ、本当の山の辺の道を知らない(いや僕も知らない) (3)

↑元ネタ、ガノタでしたらおわかりですよね。

さすがに町が近づいてきた

農道や住宅地の中を歩く。だいぶ住宅地の割合が増えてきた。
そしてこの古道歩きも、そろそろオーラスである。

1345、白毫寺(びゃくごうじ)のふもとに至る。


って、また坂の上なんかいっ!


参拝者から少額のおカネを徴収するのは構わないのだが、受付がおらんので払われへんのですよ。
トボトボと寺から下山してきたら、周辺住民のオバチャンがニヤニヤしながら

オバチャン「だれもおらんかったやろ!休んどったやろ!」

と聞いてくる。スルドイっすねおばちゃん。

その坂を下ってきたら、春日野。あるいは奈良公園

すなわち、天平文化の中心たるスーパーエース世界遺産平城京跡である。
山の辺の道の起点ないしは終着点は、本来平城京なのだ。ようやく山の辺の道踏破した!という達成感を味わえた。
三輪山から歩いてきた古の旅人も、坂から見下ろす平城京の街に感慨深かったことだろう。

つか、御池でボートのカップルとかリア充爆発しろ!!



興福寺東大寺春日大社、奈良博(国博)と、もう見どころ満載である。





ただし、これだけ獣の臭いが強烈なパブリックパークもそうはあるまい。


奈良博とか興福寺とか行ってみたいが、体力が落ちてきていて楽しめそうにない。また今度な?
#だいたい汗臭いオッサンなんか入ってきても迷惑だろうしさ。



気力を振り絞って奈良博の近くまでは行ってみたものの、まだ部分営業状態だった模様。

まとめ:北・山の辺の道は、ともかく地味だが、行く価値はある。

天理市から奈良市へと北上するこのコース。8時から15時まで、ほぼ歩き通しだった。

  • 終日曇り、そこそこ暑かったが、晴れなくてだいぶ助かった。ただ、豪雨の直後だけあって、あちこち湧出水が道にオーバーフローしていたけどね。
  • 歩き始めて2-3時間経ったところでいったん歩くのに飽きたけれど、その直後頭と足にスイッチが入った。
  • このコースには、トレッキングシューズ必須。なにしろあまり整備が行き届いていない古道である。コンクリの上7割ながら、藪の中、滑りやすい石段も歩くし、突然悪路の山登りにもなる。多少の水たまりや泥は覚悟する必要あり。足首が長く、ソール硬めのシューズが好ましい。
  • 幸い被弾は少なかったが、そろそろ虫刺され&暑さ対策はすべきだ。
  • カロリー源の定番たるチョコレート系は、ブラックチョコなら6月まで耐えられるが、7月の奈良の暑さには完敗した。これからの時期は、チョコ&チョコパン系は当面禁止だ。
  • やはり天理市は独自性あふれる街だった。ほとんど天理市の施設周辺でしか人とすれ違わなかったが、奈良市里山、市街と近づくにつれ、多くの人とすれ違うことになった。
  • 地味なコースには違いない。端的に言えば、ルート中に見どころ(華)がない。
    • 地味で、整備されていなくて、時々コースアウトする不親切さ。とはいえあまり人とは会わないし、プチ秘境探検気分ならばなかなか楽しいはずだ。
    • 終着点たる奈良公園周辺の観光地には、圧倒的なネームバリューがあろうが、道中に点在する寺社や古墳は、気合を入れ向かいたいと思える場所でもない。
    • 「天理から奈良まで歩き切る、からの、奈良公園界隈で何時間も文化体験」を軽やかにこなせる「文化系剛の者」はそんなに多くはないと思うので、奈良公園とは別途行くのがよかろう。




でもきっとまた歩きに来るぜ、北・山の辺の道。じゃあまたな。