FT-891をカジュアルに使いこなす上ではハンドマイクもいいけれど、固定運用で使うなら、スタンドマイクもあるとうれしいものだ。
ついでに言うと、フットスイッチでPTTを押せるとなおうれしい。
リアパネルにあるRTTY/DATA端子に着目。
後部のRTTY/DATA端子(mini DIN 6pin)にはPTTが出ている。これ幸いとばかり、フットスイッチを繋いでみた。
以前千石電商で買った(たぶん今もある)フットスイッチをPIN4(PTT) PIN5(GND)に接続。
リグ側では、詳細設定で「SSB MIC SELECT」をMIC、「SSB PTT SELECT」をDAKYに設定。
するとスタンバイはできた・・・が、ハンドマイクに向かってしゃべってみても、SSBで無変調になる。え?
八重洲無線のカスタマーサービスさんに問い合わせてみた。
- リアのPTTは「SSBモードでデジタルモードを使うときのためのPTT」、なのだとか。
- 「フロント(マイク端子)のMIC+PTT」と「リア(RTTY/DATA端子)のDATA入力+PTT」は微妙には独立していて*1、「フロントのPTTを押すとフロントのAF入力」「リアでPTTを押すとリアのAF入力」のみ変調に乗る、という仕様らしい。
うーんそうかー。少々残念だが、それはそれなりに理にかなっている仕様だ。
ならば、リアからまるっと入力するしかあるまい。
件のRTTY/DATA端子に、マイクとPTTをまとめて配線しちまおう。
PIN6(DATA IN)とPIN5(GND)にマイクを接続することになる。
マイクは手元にあるのでちょうどいいだろうと、スタンドマイク・MC-50を繋いでしまった。1970年代トリオと2010年代八重洲の華麗なるコラボレーションである。
トリオの4pinマイクは、PIN1がMIC、PIN4がMIC GNDだ。幣日記ではおなじみ小プロジェクトに向いた堅牢で抜き挿しに強いケース・IDEAL(摂津金属)のSB-2に収める。
#回り込み防止に適宜コアなりセラコンなりをかましましょう。
使ってみると問題なく動作。
変調も良好だ。
されどDATA INへのAF入力は、マイクレベルでは少々ゲイン不足な模様。マイクゲインMAX+コンプレッサONでちょうどいい位。
2SC1815の1石アンプもかませば十分なレベルになりそうだが、どうしようかなー。
2/1追記:八重洲無線のカスタマーサービスさんに、更に問い合わせてみた。
「RTTY/DATAでのAF入力は、マイク入力に比べるとマイクアンプ1ステージ分飛ばしているので、必要に応じてかましてね!」
とのことである。了解!
ここで高音質SSBの方向に向かう予定はないので、一石マイクアンプを組みこむか。
*1:どっちを押しても送信には切り替わるのだが・・・