駄目社員はむの日記

USO800 certified.

ここのところのTS-820のメンテ。

いろいろやってました。

症状①:TUNE/CW/FSKだけぱちぱちノイズが入り続ける。


キャリア発振基板だと思ってました。820のキャリア発振はTUNE/CW/FSKとLSB/USBが分かれている(二段重ねで缶詰になってます)ので、その基板かなと。
トリマコンx3を回そうとしたら羽がボロッと崩れた。古いセラミックトリマーはこれが起こるんだよなぁ。秋月の20pF(赤)トリマーに交換。




あと2SC460(Pc 200mW, fT 230MHz)という悪名高い劣化石のせいで極度に発振出力低下。
460の代替品といえば2SC1675が定番のようだが、2SC1959(Pc 500mW, fT 300MHzで足の配列は同等)が手元に安く大量にあるので使用。
高周波増幅・混合用途としてはNFは良くないだろうけど、発振・励振には十分すぎだろう。
ちなみに、現在も秋月で手に入る2SC1923(Pc 100mW, fT 500MHz)あたりも、Pcが小さいものの用途によってはいい代替品ではないかとみている。NFも考慮された高周波増幅石だしね。



取り替えて再装填。しかしノイズは消えず。
ついでにSWダイオードやセラコンもいくつか怪しげなのを取り替えるもダメ。
キャリア発振周りは直因ではない・・・だと?それぞれ発振はしてるのになぁ。

ちなみにキャリア発振周波数の調整には

4S QRPHF Test Setを使ってます。

周波数カウンタの他、ダミーロード(小電力用)・RFプローブ・AF発振器・水晶発振器などが載っており、それらを組み合わせて使える*1ので、リグの調整にいろいろ有用。

症状①続き:見方を変えて、電解コンデンサを取り替えてみる。

この辺に供給されているのは9V系電源。もとをただすと、820は14V電源から9Vを作っている。
なので電源回りの電解コンデンサが腐ってて、電解がのぞけなかったノイズがTUNE/CW/FSK基板だけ烈しく影響を受けてるのではないかと予測。そこでまずはAVR基板の220uFを交換。




そして、2200uF/25V平滑用電解を交換することにした。

うわ、これはだめだろ。
今日日の電解に取り替えたら、ノイズが静まった。

*1: (例)ダミーロード+RFプローブ→簡易終端型電力計、水晶発振器+周波数カウンタ→値不明の水晶を基本波で発振させて周波数確認、など