ローバンドでひとあじ違うDXをやりたい。されど、ローバンドで”ローカルの信号が下がってDXが浮いてくる”なんていいアンテナは、そうはない。
特に7MHzでやかましい国内のQRMを下げてDXの信号だけ浮くアンテナなんて、なかなかないだろう。
7MHzのアンテナは最近いろいろとっかえひっかえしてるので
その経験も交えてアレコレ。
- 7MHzでデルタループがDXに効くかというと、結論からして効く。ロータリーダイポールとは比較にならない程に。国内の近場の信号はダイポールより優に5-10dBは弱くなる。少し土地があるならば、安価(数千円)で作れて、効果は高い。八方美人(無指向性)でノイズを拾いにくい。オススメ。
- 実際に1か月あまり八木と比較しながら使ってみて、「既に八木を持ってるなら、同時に使用するメリットはあまりない」ことは概ね確信している。国内の信号強度は劇的には下がらず、DXが浮いてくるような魔力も決してない。
- ただデルタループはほぼ無指向性なので、僕のケースだと「八木のビームの向いていない方向から呼ばれたときに対応でき」時々助かる。
- DX向けとしてスローパーを張るメリットは、7MHzでは皆無。3.8MHz以下用だ。
- λ/4スローパーではDXの信号は強い局しか聞こえないし、ダイポールと大して変わらないとすら思える。もちろんDXはまったく浮いてこない。
- 3λ/4スローパーでも、国内は十分すぎるほど聞こえる。λ/4よりは指向性あるので、使い所次第かな。北米・欧州方向に張ったワイヤーの軸線上に国内局が少ない地域(北海道とか)にお住まいだと有用性が違うはず。
- バーチカル。ああ、やってみましたよ。受信ノイズ多いし、大して飛ばないし。ポール周辺にラジアル線いっぱい引っ張って小汚い。苦労してまで上げるアンテナには思えなかった。
- ダイポールは・・・どうぞ国内QSOにお使いください。
垂直系のアンテナは、国内の他局が普通にQSOできてる時にフェージングでバサバサ落ちるのを経験できることが。偏波面合わないってそういうことさ。
7MHzのDX向けで、タワーで回せて送信アンテナとしても最強なのは
おそらく低打ち上げ角が魅力のキュビカルクワッド。3-4エレ八木も素敵だ。
これらだと国内がかなりスキップし、時間になると米・欧のローカルQSOが優先的に聞こえてくる。更に地上高が1波長を超えると世界が変わる。
しかし、いずれにしろこれらは巨大な構造物(重量物)。1本しかタワーを持たない場合、この辺を導入するためには他のアンテナをおろし"40mマン"となる程の漢らしさが求められる。
僕は今後もタワー1本かつマルチバンドでやっていきたい。
となると、受信アンテナでなんとかするかー。なんとかできるかなー。うーん。