ヘンテナ、DXにはどうだろうな。
VK/ZL、LU/CXなどと八木でQSOしながら、受信時に切り替えて聴き比べ。
- 今回はループだけあり、DXはまず”ちゃんと聞こえる”(ここ重要)。そこはダイポール系との違いで、低い打ち上げ角の強み。
- 加えて水平偏波なので、弱い信号でも垂直系のようにノイズに負けたりはしない。給電点が低くてもノイズが少ないのも◎。
- しかしDXの信号は、距離の長短を問わず八木より常に弱い。八木-S1からS2(-3〜6dB?)。おそらく送信アンテナとしても、八木には勝てないのだろう。
現時点で、シャックで試したアンテナの中でDXに使えるランキングは、「八木>ヘンテナ>VPDL>NVISヘンテナ」となりそうだ。
国内と総合すると、「国内QSOに十分良好で、DXも結構こなせそう」。
- 国内は八木に遜色なく聴こえる。八木のフロントと同程度。
- 1・7エリアが少し弱いのは低打ち上げ角の効果かもしれず。
- cf. NVISヘンテナでは国内長距離がガクッと落ちるけど、こいつではそんなこともなさげ。
- DXには八木ほどは受け・飛びがよくないものの、使えるアンテナの予感。
- ヘンテナのシミュレーションを行うと打ち上げ角が低いとの結果が得られるが、受信した感じは頷ける。
ヘンテナは、デルタループ相当かちょいいいぐらいには動作した。
#もちろん3エレ相当(笑)とかいうヘンテナ神話はダウトだ。
以上より、ヘンテナの導入は、ダイポール系を使ってた人にとっては国内・DXとも確実にアップグレードとなりそうだ。
最大の問題は、建て難さ。
7MHzにして、わずか回転半径3.5mのアンテナ。これはとても素晴らしい。
ただ、7m x 21mの縦長ループをあっさり吊り下げ、横エレメントをまっすぐ保持できるような搭の必要性、問題はこれに尽きる。
タワーやパンザマストを持ってる人以外で、同様の実験をできる人は少ないはず。
#そんな搭があるなら、八木やクワッドを上げられるだろうしね・・・