駄目社員はむの日記

USO800 certified.

Roland (Edirol) R-09の修理というか分解というか。

最近うちの音楽プレイヤー代わりになっているR-09を振ると、カラカラと嫌な音がして、気になっていたのである。
決心して分解。修理を試みる。

本体裏側の銀色のパネルを剥がす。

  1. 裏の銀色のパネルは、はめ込み式+両面テープで固定してるだけのかんたんなアセンブルなので、隙間から精密−ドライバーでグシグシやっていけば徐々に剥がれる。
  2. 剥がすと隠しネジ1本が見えるので、計3本の精密+ネジを回すと上下に分離。
  3. メイン基板とくっついてる電池ケース部分もはめ込み式で、上部をカパッと外すと、メイン基板を筺体から外せる。すると同時に、プラ同士ではめ込み式のマイクも外れてしまう。

すると、表面から裏面の順に「フロントパネル裏のスイッチ・表示部基板」「録音マイク&オーディオ入出力端子が実装されたメイン基板」「裏面スライドスイッチがマウントされた裏側基板」、計3枚の基板が出てくる。

#一応言うまでもないですが、分解・メンテは自己責任でどうぞ。*1

結局、カラカラ言っている原因はすぐに究明。

AGC, EXT MICなどを操作するミニスライドスイッチが実装されてる背面側基板が、”はめ込みの定位置”からずれてしまい、「スライドスイッチ本体」と「スイッチを操作するツメ」とがちゃんとマウントされずにツメがカラカラ動いてた・・・
というしょっぱい原因だった。

R-09は録音機のハードとしては微妙な内部だった。

#チープだ、とは言わんけどさ。
プラで微細部品を作り小型・軽量化する生産技術自体、90年代に比べると上がったのだろうけど、この『はめ込み式&両面テープ』なつくりはMADE IN JAPANとしては*2ちょっと残念な気もするなぁ。*3
Apple製品も両面テープだらけの様ですけどね。
僕はフロントパネル状部のMIC端子/LINE IN端子を使うことは滅多にないけれど、それら端子はただ表面実装されてるだけで筺体とは固定されていないっぽいので、抜き挿しを繰り返していくとそのうち死ぬかも知れない。


とはいえ、R-09は気軽に持ち歩けるオールインワンのハンディ録再機としては、そのブームの走りでありながら昨今の製品と比較してもかなり良く出来た部類*4なので、今後もしっかり使っていこうと思っている。

*1:ツメを折らないこと・部品をなくさないことに注意です。

*2:いや、プラだらけなのは、日本製であっても価格競争力あるコスト構造にするためなんだろうけど。

*3:バブル前後ソニーのポータブルDATは、中をあけると妙に感動を与えてくれた。ハードとして持つ喜びを得んと欲するならば、PCM-D1買えってことなんだと思いますよ。

*4:おまけに単三電池駆動で、S/P DIFを吐けたりもする。