駄目社員はむの日記

USO800 certified.

ベランダアンテナは、打ち出すことと見つけたり。

短さ・迷彩性・そして前方に如何に打ち出すか。
マトモな持ち家に住んだことない僕は、随分色々ベランダにアンテナを上げることに苦労してきたけれど、結局ベランダに設置する送信アンテナは、アースが取れる・取れないに関わらず、

激しく目立たない範囲で「建物の影響を排し、なるべく前方に打ち出すこと」

に尽きることがわかった。末端は降り曲がっていようが、給電点はともかく全力で建物から離すことね。
#常時エレメントが伸びた状態にならず、瞬時に展開・回収できれば尚ベター。

今日XJI氏とちょっと喋っててZLスペシャルの話が出てきたのだが

ZLスペシャルは、至極単純な構造の割にかなり優秀ですよ。
HB9CVよりゲインは取れないけれど、ガンママッチとか機械強度に不安が残ることがなくて、小さめになる。
#弱点は、フィーダーの繋ぎ目の処理が悪いとすぐ死ぬことか。


新しい方の「アンテナ・ハンドブック」(CQ出版社, 1985年版)には、300Ωのテレビ用フィーダーの波長が書かれてて、

ラジエーター長=0.445λ、リフレクター長=0.454λ
エレメント間隔(フェーズ・ライン長)=0.11λ
とすれば、ほとんど無調整で使えます。

なのです。*1

MMANAに元から入っているZL20.MAAも

ほぼそれに準じているようです。
計算してみると、こんな単純なアンテナでF/B比は10dBも取れちゃうんですね。


ベランダに出すアンテナとしては、迷彩性は△だけど、フィーダーで作れば軽量性は○、ゲイン以上にF/B比が取れるという大きなメリットもあるので建物に吸われにくく、かなり有効なアンテナだと思います。
後はベランダの広さ次第って所ですが(^^;
#闇夜にロッドを突き出してみようかな。*2

*1:300Ωフィーダーは波長短縮率が0.85ぐらいなので、HB9CVよりナロースペースになってくれるんですね。実際、50MHz以下でこの通りで作ると、大概寸法どおりにスパーンとSWRが落ちます。ちょっとだけ長く作って調整すればOKです。

*2:ダイポールのようにせっかくの電波を建物に半分吸わせる(or 反射させる)のに比べりゃ、意味はあると思うのですよ。