駄目社員はむの日記

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暗峠、下から見るか? 横から見るか?(3) 平城宮を学ぶ。

ここは三条大路。平城宮はもうすぐそこなのである。


本日のウォーキングのメインエベント。奈良の都を体験(体感)しに行こう。
ここは「国営 平城宮跡歴史公園」。特別史跡平城宮跡」を保存・展示・研究している素晴らしいオープンスペースであり、藤原宮跡と違って、同じ廃墟でも、ただの野っぱらではない。

みなさんご存じ「710年」から、784年に長岡京に移るまでの70年余、ここが日本の中心だ。

そして当時の都ってのは、遷都とともにハードもソフトも丸ごと背負ってお引越しとなったらしい。
さしもの「咲く花のにほふがごとく」な平城宮も、その前の藤原宮跡同様に全部引っぺがされ廃墟と化したのだろうけど、さて現在の姿は?



復原された「朱雀門」から入る。
ということは、僕はいままで朱雀大路を歩いてたのだ。謎にテンション上がるぜスザクウヒョー!

まずは第一次大極殿(だいごくでん)へ。



というか奈良の都は、無残にも近鉄奈良線に分断されている。線路を渡り、「中央区朝堂院」跡の広場にたどりつく。

大極門を通過。本日のメインエベント、「大極殿」に至る。




2010年に復原されたという。
「第一次」がつくのは、大極殿が時代によって2つあったとされるためらしい。初代が圧倒的なスケールを誇っていたという。
どうりで、平城宮跡に来たことがあったはずなのに、自分の記憶の中に「大極殿」が全くなかったわけだ。つまり、せんとくんで話題をさらった「遷都1300年」から逆算し、完成させたのだろう。
現在は「大極殿」をバックに、「大極門」(昨年完成)、「東楼」(建設中)が並ぶ。
参考:よみがえる第一次大極殿院|平城跡歴史公園

そして大極殿は、内部を見学できる。

なにしろ奈良文化を徹底的に研究し、莫大な費用をかけて復原されたらしいのである。

天井一つとっても美しい。




高御座(たかみくら)までも展示されている。年に一回ぐらいはそこ座りてえ

復原作業に関する展示も見所いっぱい。緑青を塗布するオッチャンが映っている。
思わず千円札を寄付ボックスにダンクしてしまった。感動した。
#幸い、今日はあまり混んでない日だったようだ。すいててじっくり観れた。


しかし、この大極殿平城宮エクスペリエンスのごくごく序の口であることを僕はわかっていなかった。

遺構展示館。これは見逃したら大損である。


推定宮内省、内裏と順にみて歩く。

そして「遺構展示館」に至る。入場は無料。




遺構や埋蔵文化財をしこたま展示。素晴らしいのひとこと。内裏などの模型を見るもよし、地層の剥ぎ取り標本、木簡の削り屑も面白い。



そしてなにより、その名の通り遺構の現物が丸っと展示されれている。圧巻。

意外に浅いところに柱の跡が並んでいることを知る。また、何度となくスクラップアンドビルドしたことがわかるらしい。
おそらく藤原宮跡に比べればはるかにいっぱい文化財が眠っていたのだろう。


まだまだみどころあるんだぜ!
(つづく)