駄目社員はむの日記

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橿原市大満足コース (1) 耳成山・藤原京・奈文研

はじめに:橿原をもっと知りたい。

先日、橿原市スタートで少し歩いてみたが、橿原市はあまりに見どころ満載すぎて「ついで」では全然見たりなかった。
今回は古道歩きではない。全力で橿原市フィーチャーで行く。
藤原京&大和三山、あと古墳群とフルコースで歩いてみたい。加えて博物館も可能な限り回る所存。

0940大和八木駅下車。

今日は遅めスタートだが、理由は博物館もルートに入っているからだ。早く着きすぎると博物館の開館前になっちまう(前回経験を活かす)。
観光案内所で情報収集。

まずは大和八木駅付近より、古代の官道である横大路を東進。



街道の情緒を今に残す。伊勢街道でもあるらしい。


家を出た時点では雲量10状態だったが、晴れてきた。

歩き始めて、程なくして見つけるのが「八木札の辻 交流館」。


ここは下ツ道と横大路がクロスする、つまり「辻」にあたるらしい。そしてその交流館は、旅籠を改修した素敵な町屋建築の展示館だ(入場無料)。

ということで、橿原市(というか八木)の、中世における交通の要衝としての側面を知ることからのスタート。

第1チェックポイント:耳成山(みみなしやま)。

先日この町に来た際は香久山だけだったが、今回は大和三山全踏破をしようというのだアムロ。まずは耳成山




山口神社にお参りし、境内の裏から通ずる細道を更に登ると、頂上。かわいいサイズの山だ。

特に山頂表示もなく、三角点が埋まっているだけだった。

耳成山を背に、南下。


やがて藤原宮跡が見えてくる。ともかく今日は風が強い。遮るもののない田園風景で風に吹かれる。

2チェックポイント:特別史跡・藤原宮跡。

また来た。藤原宮の東側から侵入。


相変わらず、門の跡以外はほとんど空虚だ。
風が強いのをいいことに、凧揚げしてる奴らが居た。ったく平和なこった。どっかの国に制空権握られてたら凧揚げどころじゃないからな!


残念ながら「橿原市藤原京資料室」という市の施設の方は、目下コロナ云々で臨時休室になってた。
#どうでもいいが、国・県・市の研究施設の関係性ってどうなってるんだろ。
ご参考:https://www.city.kashihara.nara.jp/article?id=5c3524aef1a7f00f31b1f58e

第3チェックポイント:奈良文化財研究所 藤原宮跡資料室。


前回来た時、朝早すぎて見られなかったところだ。
奈良文化財研究所(略称:なぶんけん)。こっちは独法化されているものの、国研を母体としているようだ。入館無料。ボランティアガイドさんや守衛さんが、ニッコニコで出迎えて下さる。
ご参考:https://www.nabunken.go.jp/fujiwara/

当然、藤原京を中心とした発掘品を大フィーチャーし多数展示。

  • わ、第二次大戦寸前ぐらいまで、藤原京って不明とされてたのか。シラナカタヨー。

  • 藤原京は初めての瓦ぶきの屋根による唐風デザインの都市なのはよく知られている。しかし都市建設のための物資搬入に向かないよなぁ。細い川の水運ぐらいしかない。よくこんなところに建設したもんだ。というか、建設後も飲み水が潤沢に無い町は地獄だ。



  • その後、平城宮にありったけ移築されて、当時としても廃墟と化したことがわかっているという。だから発掘されるものは、持ち去ってなお放棄されたものが中心なのだそうだ。
  • 藤原京はどうも「三山に囲まれている都=良い」という長安にも適用された風水思想(「三山鎮」)に従って選定されたというのが通説だそうだ。ライフラインは眼中になかったのかな。



出てすぐ隣に、香久山の登山口がある。
(続く)