とりあえず、Ibanez NB-10クローンを作ってみるとする。
Ibanez NB-10の回路はギークたちによって解析済だ。主な能動素子はLM1894N x1とNJM4558DD x2のみ、あとは出力をスイッチするJFETが2個だ。
Guitar FX Layouts: Ibanez NB-10 Noise Buster
Ibanez NB-10 Noise Buster
Perf and PCB Effects Layouts: Ibanez NB-10 Noise Buster
ここにクローンの回路と基板配置例がある。
回路の書きおこしはこちら:http://www.dirk-hendrik.com/temp/ibanez_nb10.pdf
アプリケーションノートに記載されているカスケードとはちょっと変えている。2ピン入力に変更しているうえ、小技がいろいろかまされている。
組んでみた。
実装は上記の基板配置に従うことにした。
必要なユニバーサル基板はちょっと大きめ。秋月とかで売ってる7cmx5cm位の小型基板とぎりぎり収まらない。
ちょいちょいな。
まずは音出し。
- 出力はラインレベルよりかなり低いっぽい。マイクレベルよりは高いぐらい(そりゃエフェクターだし)。そこで、外部のヘッドフォンアンプにATH-SX1aをつないで聞いてみる。
- リグのヘッドフォン出力を(LRのうち片側だけ)つなぎこみ、リグのAF出力を9時方向位にすると、ちょうどゲートがかかりやすい感触だった。
- FREQ VRを上げていくとノイズが削られていく。帯域固定LPFで削られる音とはかなり聞こえ方が違う。
これは意外と使えそうだ。
形にする。
ヘッドフォンアンプ代わりにLM386アンプも組み込む。
定番の回路で行く。
ユニバーサル基板でつくる386アンプキット: 組立キット(モジュール) 秋月電子通商-電子部品・ネット通販
この回路を参考に、手持ちの部品定数で作った。LM386特有のヒスノイズ対策は後回し。あとでNFB掛けでもやろう。動作には特に問題ない。
そしてケースに入れちゃう。